『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ごめんね
あの時の僕は
受け入れられなかったんだ
僕と違う過去を
君の感情を
でも今なら少しだけ
分かるようになれたと思う
あの時押し付けた言葉が
自分勝手だってこと
いまさら伝えてももう
遅いかもしれないけれど
僕と違う君に歌うよ
ごめんね
1
ごめんねなんて言葉大嫌いだ。
それを言っていなくなった君も!
時が止まったと思った
自分が何を言ったかわからなくなった
どうしてあなたが固まっているのかわからなくなった
しばらくして気づいた
また何かやってしまったんだと
すぐに謝ればよかったんだ
あのとき「ごめんなさい」の6文字さえ言えていれば
それさえできていればもっといい未来があっただろうに
一生悔やむんだろうな
あなたに謝らなかったこと
ずっと言いたかったこと。
勇気がなくて言えなかった。
どうしてあの日、言わなかったのかな。
もっと
もっとはやく言っておけば良かった。
「ごめんね。」
もう、今更言ったって手遅れだけど
あなたはもうここには居ないから…。
お題「ごめんね」
ごめんが言えなかった…
その笑顔に…
素直になれなくて…
……
死ぬほど…
君が好きだった…
恋と笑顔を
ありがとう
どうか幸せになって
幸せになれ…
渓谷
俺の目をみろ
俺の眼球はお前のノロマな面を反射しているが
俺はお前なんかみちゃいない
お前は下降し続けている
彼らはお前の行く先を妨害するだろう
だがお前は下降し続けるしかない
彼らは浮き沈みしながらやってくる
谷を降りて、心をズタズタに引き裂きくるぞ
ハイエナみたいな獣の群れが見えるだろ?
俺の目をみろ
俺は夢なんかみちゃいない
お前は誇大妄想に取り憑かれた夢想家
俺の目をみろ、そして耳を澄ませ
踏み切りの音が聴こえてくるだろ?
奴らトロッコに乗って谷を降りて来たんだ
今にお前は奴らに呑み込まれる
ノロマなお前は俺の目をみているしかない
もちろん、俺はお前なんか助けたりしない
題【ごめんね】
友達とケンカした。
「ごめんなさい。」
この一言を言えばいいだけなのに…。何で言葉がでないんだろう?
あんだけ、散々わがままを言って「ごめんね」の一言も言えない。
悩んでいて、もう夜の10時すぎたな。
明日謝ろう。 いま謝らないと、きっと後悔すると思う。
「ごめんね。」
私はこの言葉を伝えるために朝、早く友達の家に向かった。
何度も何度も
繰り返されてきた習慣、
当然そうだよという常識
それらが存在する
この世界
「ごめんね」
12時の鐘の音と共に
元に戻るよ
人々が
ありのままに輝く
元いた世界に
細い首に手を掛けられた状態の
霞んでゆく視界と意識の中で
最期に聞こえた謝罪のことば
#ごめんね
【ごめんね】
出会ったあの日
暗闇の中で口移しされた空気でなんとか生きながらえた
抱きしめられた窮屈さで自分の大きさを教えてもらった
流れ込んだメロディに乗る言葉で世界を知った
僕の知ってる世界は全てこの言葉で構築されている
それなのに相対すると何も話せなくて『 』
正しい呼吸に救われた
それでも人間が放つと棘に変わって
相手を傷つけることを知っているから
ふわふわのお布団を用意して準備を整えても
その上に言葉を乗せただけでズタズタになるイメージが
脳裏に焼き付いて離れなくて
肺に溜まった毒が吐き出せなくて
そんな喉を通した言葉の
その毒で傷つけてしまわないか怖いんだ
だからいつまで経っても大事な言葉を渡せないでいる
きっとこんな僕も許してくれてしまうのだろう
『ごめんね』
2024-05-29
「ごめんね」
いくら謝っても許さない。
お前が私の立場ならお前は私を殺すだろう。
私の心が広くてよかったな。
この空疎のなかで、君は何度許してくれるだろうか。
仏は三度、君はもっと。
「いいよ」の声が聞きたくて。
僕だけが、君のやわいところへ触れたいのだ。
このクソのなかで、君は何度眉を寄せるだろうか。
そのたびほっと、ため息はっと。
「ばかだなあ」と笑えばいい
僕ひとり、君のこころを揺さぶりたい。
/ごめんね
おどけた私に笑いかける貴方が好きで、幻想にすぎないそれをただただ追いかけていた。画面越し、大口を開けて豪快に笑う貴方は私たちしか知らないもの。ささやかな暮らしを歩み、水のようなあのひとと微睡む日々は、ふたりのたからもの。そこに介入などできるはずも、しようとも思わないのだ。
題名『最終回』
(裏テーマ・ごめんね)
そろそろ最終回。
ソンジェ背負って走れ…も終わった。
私も卒業かな?
ここは狭すぎて窮屈になりました。
手探りで書き始めたスタート地点。大切な場所なので、これからも気が向いたら書きたい。
詩はまだ続けたい。
小説は場所を移します。
誰もいないと思いますが、
もしも私の作品を読んでくれている人がいたなら、感謝しかありません。
「ごめんね、さようなら」
新月下旅舟。(つきした、りょしゅう)
しばらくは、この名前で頑張ります。
1【ごめんね】
雨音が鳴り響く五月下旬。
僕は学生時代のある人を思い出す。
完璧主義で文武両道の彼はずっと僕の憧れだった。
たぶん妬んでもいた。それは自分でも分からない。
でも愛とか、恋とか、気づかないような彼だった。
シャボン玉みたいに流されるそんな彼だった。
僕はそれに優越感を抱いていた。
でも違うんだ。「そっか」と漏れた声、雨漏りの音。
彼にも愛する人はいるんだ。
勝てるわけない。彼と同じ好きな人なんて。
そう、あの時言われた一言は今でも胸に刻まれている。
『――――。』
「ごめんね」
たったひとことが
言えない。
「ごめんね」
たったこれだけが
言えない。
「ごめんね」
が言えない。
「ごめんね」
ごめんね、君の大事な靴下を
洗濯機で迷子にしたんだ
片方だけがどこかに旅立ち
もう戻ってこないみたい
ごめんね、君の髪を切ろうとして
うっかり前髪を斜めにしちゃった
ミラーボールの下で輝く君を
想像して笑ってしまった
ごめんね、朝のコーヒーを作ったら
塩と砂糖を間違えちゃった
君の顔が驚きで歪むのを見て
笑いが止まらなかったんだ
ごめんね、でも君の笑顔が好きだから
たまにはこんな失敗もいいかな
君の許しを待ちながら
次の「ごめんね」を考えてる
「ごめんね」
嬉しいときに涙を隠すときのごめん
悲しいときに涙を隠すときのごめん
どちらも同じ言葉なのにどちらも同じ重みなのに
なんで意味が違うんだろう
謝られても 何にもならないから
謝られる立場にならない
―「ごめんね」
君と喧嘩した
分からないけどこれは喧嘩だと思う
突然、君が話してくれなくなった
冷たい反応しか返ってこなくなった
私に笑ってくれなくなった
どうしてかは分からない
別の人と話している君はすごく楽しそう
私、何かした?
君の気に障ることをした?
嫌われるようなことをした覚えは全くない
離れたらいいと他の人は言うけれど
私は離れたくない
でも、理由も分からないのに謝罪するのも何か違う気がする
だから、私は花を送るよ
重いって思われちゃうかもしれないけれど
『寂しい』の言葉とともに
___カモミールを____
なぜ私はこんなにも賢いのか
なぜ私はこんなにも格好いいのか
なぜ私はこんなにも立派なのか
なぜ私はこんなにも周りに「ごめんね」と言いたくなるほど幸せなのか
生きている一瞬一瞬に神の愛を感じる
いや待てよ、もしかして
私自身が神なのか?