安堂

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この空疎のなかで、君は何度許してくれるだろうか。
仏は三度、君はもっと。
「いいよ」の声が聞きたくて。
僕だけが、君のやわいところへ触れたいのだ。

このクソのなかで、君は何度眉を寄せるだろうか。
そのたびほっと、ため息はっと。
「ばかだなあ」と笑えばいい
僕ひとり、君のこころを揺さぶりたい。

/ごめんね
 おどけた私に笑いかける貴方が好きで、幻想にすぎないそれをただただ追いかけていた。画面越し、大口を開けて豪快に笑う貴方は私たちしか知らないもの。ささやかな暮らしを歩み、水のようなあのひとと微睡む日々は、ふたりのたからもの。そこに介入などできるはずも、しようとも思わないのだ。

5/29/2024, 1:22:42 PM