安堂

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5/15/2025, 5:24:40 PM

汚泥に塗れた四肢、
じたばた暴れど藻掻くばかり。
人と違う何か、されど唯一無二か?
きっと私は誰かの後追い、
複製品のマカロナージュ。

しかして沈みゆく者とは違う。
確立した自己の先に、輝きは待つ。
この手で、掴み取るまで。


光輝け、暗闇で

5/14/2025, 12:52:04 PM

底から見上げた水面、
身体はふわりと揺蕩い流れ。
口から漂う気泡は浮かび、
記憶は二度と失う勿れ。

毒を以て毒を制す。
貴方の想いよ泡沫と共に。

底から見上げた水面、
身体は遂に砂の下。

/ 酸素

5/13/2025, 5:30:39 PM

目と、香と、味と、音。
不意に触れたそれらは
ふと彼(か)の記憶を呼び覚ます。

踏み出す為に蓋を用い、
きつくきつく縛り付け。

深に没入。潜り果てへと。
遠く過ぎた日、君の元へと。

/ 記憶の海
日常のふとしたところで思い出す。心締め付けられるようなこと。綺麗さっぱり忘れてしまおう。深く深くしまい込み、いつの日にか、笑って話せるように。

5/12/2025, 3:15:00 PM

たったひとつだけの特別、
未だ知らない高揚。
その存在に気づける時は
果たしていつの日にくるものか。

若さ溢れ、先は知らず。
想像の果てすら視野は狭い。
濃霧の晴れ、思いの向こう。
私は君に会いに行く。

/ ただ君だけ
「君だけ」と、絞る行為に末恐ろしさを覚える。貴方とこの先を歩んでいくのだという覚悟。一生の舵取りを他人に委ねる恐怖と縛りにがんじがらめ。未だ若く浅い経験では、雷に打たれたような感覚を体験する術はない。

5/12/2025, 5:02:20 AM

薄青の空が暗がりを染め、
徐々に街を明かしていく。
きらきらひかる水面の凹凸は
反転した夜空に見えた。

地平に進む私有船。
明日は鈍足にも着々と。

/未来への船
未来とは漠然とした将来設計ともいえ、また数秒先、一秒先をもいう。明日という日が来るのか、夜は明けるのかという不安は誰しもにあるもので。それに反し、明日が来るなと願う人もいる。すべてが、曖昧な概念で、それが美しいと思える。

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