『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
別に謝らなくていいのに
すぐにごめんねと言ってくる
だから僕は
君がごめんねと言わないように
行動するようにしていた
でもそれは間違っていた
それはただ僕が
ごめんねを聞きたくなかっただけだった
ごめんねを言わせないようにしていただけだった
もう
ごめんねを嫌うのはやめるよ…
「ごめんね」
お題『「ごめんね」』
離れたところで頑張っているあなたへ
あなたが遠くに行ってしまうって
知ったとき、とても寂しかったけど
その日が来るまでの間は一緒に笑ったり
話ができて本当に嬉しかったよ。
ライン交換してからたくさんやりとりの
ライン送ってごめんね。
面倒なときもあったと思うから
その時のことたくさん謝りたいって思ってるよ。
優しいあなた いつも丁寧な返事をありがとう。
偶然にもいつかどこかで再会できますように🤍
「ごめんね」
今まで生きてきて、「ごめんね」と言いたい時は、
たくさんあった。
でも、ちゃんと言ってきただろうか?
言ってきてないと思う。
逃げてきたのか?
言いそびれたのか?
どちらにしても、あり得ない。
申し訳ない。
今更ながら、ちゃんと言っておきたい。
「ごめんね」
許して下さい。
【ごめんね】
いつも感情のまま動いて人を傷つけちゃう。
考えて動くようにしてたら心がやられる。
どうすればいいか分からないんだ...
だから、私がもう少し大人になるまで待ってて
『ごめんね』
障害者に産まれてすいません。
迷惑かけてすいません
ネガティブですいません
動けなくてすいません
まとめられなくてすいません
元気にさせるどころか悩ませてすいません
京都の友だちから手紙が届いた
「ごめんね」
たった一言なのに涙が止まらない
細くやせたほそった手で書いたのだろう。
つたない字で「ごめんね」そう書いてある。
「ごめんね」
おもちゃかさなくて、ごめんね。
たたいちゃって、ごめんね。
かってにクレヨンもってって、ごめんね。
あんなこと言っちゃって、ごめんね。
ウソついてべつの子とあそんで、ごめんね。
ヘンな子と仲よくしちゃって、ごめんね。
自分のせいでころばせちゃって、ごめんね。
好きな人を本人にバラしちゃって、ごめんね。
背伸びしたせいでめいわくかけて、ごめんね。
好きだからっていじわるしちゃって、ごめんね。
テストであの子に負けて、ごめんね。
勝手な行動して、ごめんね。
入試に落ちて、ごめんね。
学年1位取れなくて、ごめんね。
期待に応えられなくて、ごめんね。
失望させて、ごめんね。
こんなに手をかけてもらっているのに、ごめんね。
ご飯残しちゃってごめんね。
逃げようとしてごめんね。
泣いてごめんね。
入試に落ちてごめんね。
人生壊してごめんね。
逃げてごめんね。
ごめんね.
「ごめんね」
ごめんね、の一言がずっと言えなかった。
言わなきゃいけないのはわかっていたのに。
その一言だけは、何かにつっかかって、言えたことがない。
反省していない、という訳ではなかったと思う。焦って何も言えなくなる、ということもなかった。
……謝りたくなかったのかもしれない。
心の中ではわかっているのに、口に出して言うのを嫌がっていたのかもしれない。
「理想の自分」と「嫌いな自分」を分けていたのかもしれない。
「……ごめんね、理想の私」
わりとすぐ謝るクセにあいつには「ありがとう」って笑いかけるのか
題-「ごめんね」
「ごめんね」
毎日、「ごめんね」「ごめんなさい」「すみません」
「申し訳ございません」を言ってる。
もう言い慣れてしまってる。
これはマズイと思うのが、私が悪い訳ではないのに
「ごめんね」を言ってること。
何で言っちゃうのか考えた。
たぶん、私が「ごめんね」と言えばその場が
丸くおさまると思い、自然に言ってしまうのだろう。
これは私だけではなく同僚たちも一緒だと思う。
こういう環境はあまりよろしくないな、
と最近気付きました。
『ごめんね』
わがままでごめんね。
迷惑ばかりかけてごめんね。
困らせてばっかでごめんね。
親孝行下手でごめんね。
でも私なりに頑張るから、見守っててほしい。
本当にごめんね。そして、ありがとう。
#6
君は自分の事必要としてくれたけど
自分は自分の事が必要だと思えなくて
自分は、
いたい、
しかいがゆれて、
いきがくるしくて、
〈いつでも連絡してね、会いに行くから。〉
…にげて、ごめんなさい。
『ごめんね』
「ごめんね」
「ごめんね」
いつも一緒にいてくれたのに
辛いときも
楽しいときも
いろいろいっぱい話したね
いつも一緒だった
どこにでも一緒に行ったね
想い出がいっぱいで
何もかもが今でも忘れられない
でも…でも…
「ごめんね」
「そんなに無理なら持ってなさい」
「えっ!いいの?やった!
これからも一緒だよ!クマちゃん」
10歳に買ってもらったクマを抱き寄せた
300字小説
帰郷
その昔、この島には人と魔人が一緒に暮らしていた。
しかし、海の向こうの王が魔人を殲滅すべく軍船に乗ってやってきた。魔人をかばえば島民も殺される。それを知った魔人達は島にあった古びた船に乗って大海原に去っていったという。
「島民達は食料をかき集めて船に乗せ『ごめん』『ごめんね』と見送ったそうです。この岬はそれ以来、謝罪の岬と呼ばれています」
俺の案内に青く広がる海を観光客達は眺めた。
「ガイドさん」
自由行動の時間、俺のもとに客の一人の背の高い男がやってくる。
「魔人はどうなりましたか?」
「解りません。何処かで生きていてくれることを願うばかりです」
男が額の髪を分ける。そこには魔人特有の第三の目が笑っていた。
お題「ごめんね」
今の自分から過去の自分へ、「ごめんね」 今まで認めたくない自分があったよね。でも今は全ての自分と向き合い、そして受け入れることができる。本来の自分が今ここにいる。自分という存在が確かに生きている。勇気を出して、全ての自分と向き合おう。
「ごめんね」
タッタッタッタ…。
どれだけ走ったのだろうか。
足が鉛の様に重い。
気持ちも重い。
理由は簡単。
好きだった“神谷”に告白したから。
だけど、振られてしまった。
『紫苑の事は友達として好きだけど…
恋愛では…“ごめんね”』
なんて言われてしまった。
分かっていた。
分かっていたけれど、伝えたかった。
気がつけば、海にたどり着いた。
嗚呼…そっか此処は始めて、神谷と出会った場所だ。
俺は暫く海辺を歩いた。
「はぁ…振られちゃったな…。分かってたけど…辛いなぁ…。だったら恋なんてしなきゃよかった…。」
そう溢しながら、靴と靴下を脱ぐ。
靴を綺麗に揃えて、ズボンの裾を上げる。
ひんやりと冷たい波が、押し寄せては引いていく。
「冷たいな…。」
今日の気温は高いはずなのに、冷たかった。
「“ごめんね”…神谷…。
こんな事したくないけど、俺はお前に幸せになってほしい。だから俺はここで諦めるよ。
俺がいると互いに、辛いだろ?だから…」
俺は神谷への気持ちを溢す。
最後まで上手く言えなかった。
涙を堪えようとした。
でも涙は意思とは反対に、勝手に溢れてしまう。
同性愛が認められていたら、どんなによかったのだろうか。
俺はそう思いながら、冷たい海の方へ歩みを進めた。
《ごめんね…。神谷。俺の分まで幸せになれよ。》
俺の気持ちは波によって消されてしまった。
「ごめんね」 2024/05/29
"ごめんね"は人に何かしてしまった時に言う言葉
した事が大なり小なり 日常的に使う言葉だ
私は"ごめんね"が言える人でありたい
友達に意味の分からない事で 馬鹿 と言われ
そのまま ごめんね を言われないまま縁を切った
この出来事は私にとって 心に深く刺さって抜けない
信じていた友達だったから⋯
ごめんね 1つ言ってくれれば許せたはずだ
しょうもない事で喧嘩した
「ごめんね」 さえあの子が言えれば良かった話だった
だから私は必ず ごめんね を言うようにしている
同様に ありがとう も もちろんね
"「ごめんね」"
この前見つけたバグスターの攻略会議が、普段より長引いてしまった。原因は、目撃情報があった時間やポイントが不規則で時間がかかったから。
多少の不規則は誤差の範囲内だ。だがそんなもんじゃなかった。
目撃された日付が二日連続だったり、一日や二日程間が空いていたり。場所も比較的広範囲で、海が見渡せる港にいたのに次の情報では木々が鬱蒼とした山だったり。
なんとか行動原理が分かったが皆相当消耗してしまい、作戦については明日となった。
一日でも早く倒さなくてはいけないが、正直助かった。何時間もスコープを掲げていた為、前腕が怠い。
昼休憩に入るのがいつもより遅くなってしまったので、ハナが腹を空かせているに違いない。もしかしたら開けた瞬間飛びかかって大声で鳴き叫ぶかもしれない。
「悪ぃ、遅れた」
警戒しながら扉をゆっくり開く。
「みぃ〜ん……」
すると、思いもよらぬ声が帰ってきた。
驚きながらも室内を見渡すと、机の上に置いていたプラスチック製のコップが床に落ちていた。
一瞬ドキリとしたが、辺りに飲み物が広がっていないのを見て最後に居室を出る前、中に入れていた牛乳を飲み干してから出たのを思い出し胸を撫で下ろす。
ハナがこの態度なのは、おそらく机の上の物を落とそうとすると俺がいつも叱っているからだろう。
こいつに《悪い事をしたら謝る》事を教えていないはずなのに、先程の鳴き声が明らかに『ごめん』と言っている声だった。
──ちゃんと謝れて偉いけど、一体どこで教わってきたんだ。
「怒ってねぇよ。それより怪我してねぇか?」
ハナを両手で掲げて、全身をくまなくチェックする。血が出ていたり、毛並みが変わっている箇所は見当たらなかった。ゆっくり床に下ろす。
「ちゃんと謝れて偉いな」
そう言ってハナの頭を優しく撫でる。嬉しそうに目を閉じた。
「飯用意して来っから大人しく待ってろよ」
「みゃあん」
立ち上がって居室を出る。
──もし『悪い事して謝ったら褒められる。かまってもらえる』って覚えて、また同じ事したらどうしよう。
そんな事を考えながら、台所へ向かった。
ちゃんと言葉にできた「ごめんね」よりも
言葉にすらできなかった「ごめんね」が
わたしの心に黒くいつまでも燻っている
言いたかった「ごめんね」に、ごめんね。
お題:「ごめんね」
何もかもできそうなのに何もできないのごめんなさい
不満ばかりぶつけて相手の気持ち考えてなくてごめんなさい
辞めてしまってごめんなさい
人と話せなくてごめんなさい
意志がなくてごめんなさい
信念がなくてごめんなさい
主張が弱くてごめんなさい
間違ってしまってごめんなさい
失敗してごめんなさい
考えがコロコロ変わってごめんなさい
感情に振り回されてごめんなさい
期待を裏切ってごめんなさい
何もできなくてごめんなさい