『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
どちらが悪かったなんて話ではないけれど、どちらかが謝って簡単に済んでしまうような気持ちなら、きっと私たちは互いを傷付けてなんかいない。
貴方が私をこの上無く大切にしてくれていること、本当はちゃんと解っている。
それでも貴方を傷付けてしまったのは、貴方のその優しさがどうしようもなく私を傷付けていたのだと伝えたかったから。
全部全部、私の我儘だって解っている。
それでもこのたった一言を躊躇ってしまうのは、ただ意固地になっているからじゃない。
謝ってしまったら、優しい貴方はきっと赦してしまうから。
貴方を傷付けた酷い私を、どうか赦さないで欲しいから。
この前、直した車の件なんだけどさ?
あれからどうかな?
ほらガソリンのメーターが
まだエンプティになってないのに
ガス欠になっちゃうってヤツさ?
そそ
思い出した?
どうよ?
ほぉ
ほうほう!
良かった!
おっけーおっけー。
直ってるみたいだけど
様子見ながら乗ってみてください。
んじゃまたよろしくぅ〜
ごめんね
関係ない話しちゃった。
今日のテーマ
《ごめんね》
普段は温厚で滅多に怒らない人が怒ると途轍もなく怖い。
私の場合、その対象は隣に住む幼馴染みである。
私の意地っ張りも強がりも全て理解した上で、大抵のことは「しょうがないな」と苦笑いで許容してくれる。
クラスでは密かに『菩薩』なんて渾名もついているくらい。
誰にでも親切で優しいから当然ながら男女問わず大人気だ。
そんな彼と幼馴染み特権で特に仲の良くしている私は、時々やっかみの対象となる。
日直の日誌を提出して教室に戻る途中、廊下で隣のクラスの女子に数人に囲まれてる今みたいに。
「あんたさ、いっつも彼にべったりくっついてるけどウザがられてるの分かんないの?」
「優しいから突き放せないだけで内心きっと迷惑だって思ってるよ」
「ていうかさ、中学にもなって幼馴染みとか言って距離感バグってるのヤバくない?」
すごい、まるで漫画や小説の世界だ。
こんなこと現実にもあるんだね。
文句の内容までテンプレなの、逆にすごくない?
それなりに人気があるのは知ってたけど、これほどとは思わなかったな。
頭の中でそんなツッコミを入れてるのは、別に余裕があるわけじゃない。
いきなり暴力振るわれるとかはないと思うけど、だとしてもこんな風に不意打ちで複数人に囲まれたら普通に怖い。
数の利もあって彼女達は気が大きくなっていて、私が反論しないのをいいことにその勢いは段々エスカレートしてきてるし。
だけどここであからさまに怯んで見せたら相手の思うつぼ。
私にできるのは、先生が偶然通りかかってくれないかなと祈ることくらいだ。
言わせてもらえば私から彼にべたべたくっついてるわけじゃない。
物心ついたころから世話焼きしてる延長線か、はたまたお母さんから宜しく頼まれてるからという使命感か、とにかく向こうは私を庇護対象か何かだと思ってるようで、頼むまでもなく寄ってくるのだ。
その甲斐甲斐しい様子を毎日眺めてるクラスメイト達からは、彼は私の「おかん」として認識されているほど。
だから、たぶん彼女達が考えてるのと現実とでは関係性が微妙に違うんだけどな。
彼にしてみれば、私は同い年ではあるけど妹みたいなものなんだろう。
分かっていて、それでも自分から距離を取らないで構われるのに任せているのだから、彼女達の言い分ももっともかもしれない。
彼に特別な相手ができるまでは――そう思いながら、いじましく幼馴染みとして一番近い場所をキープしてるわけだし。
そう考えれば、やっぱり私は彼女達からのやっかみを気の済むまで甘んじて受けるべきなのだろうかとも思えてくる。
私のせいで彼の出会いを妨げてしまってる可能性だってあるんだから。
聞いてるふりをしながら適当に聞き流している内に、彼女達の文句は暴言に近いものになってきている。
私の反応があまりに薄いせいで苛立ちが余計に増してしまっているのだろう。
だからといって下手に口答えなんかしたら手が出る可能性もある。いや、放っておいてもそろそろ出そう。
「カノジョ面してウロチョロしてんのマジでウザいんだけど」
「黙ってないで何とか言えよ!」
「痛っ」
「何してるの?」
彼女達の内の1人が怒りに任せて私の肩を強く掴んだその時、まるで見計らったかのようなタイミングで声がかかる。
それは聞き違えようのない、彼のもので。
声のした方に目を向ければ、いつもの笑顔を引っ込めてこちらに駆け寄ってくる彼の姿があった。
彼女達は慌てた様子で私から距離を取り、気まずそうにどう誤魔化そうかというようにお互い目配せをしている。
「イジメの現行犯かな」
「イジメだなんてそんな……違うよ、ちょっとした口喧嘩っていうか」
「そうそう、ちょっと話してただけで……」
「カノジョ面してどうのこうの言ってたよね」
「えっと、それは……」
「俺からすると、友達に因縁つけられる方がマジでウザいし迷惑なんだけど」
ああ、これは怒ってる。途轍もなく怒ってる。
『普段怒らない人ほど怒ると怖い』の典型で、彼の静かな怒りは人の肝を冷やさせる。
私が怒られてるわけでもないのに、こっちまでその怒りに中てられて怖くなってきてしまう。
ぶっちゃけ彼女達に囲まれてた時より数段恐怖を感じてる。
そしてその怒りを正面から向けられた彼女達は完全に顔色を失ってしまっている。
「大勢で取り囲んで、俺が声かけなかったらそのまま暴力振るってたよね? ていうか、肩掴んでたから警察に届ければ傷害罪くらいなら――」
「もういいから」
「でも」
「大丈夫だから。ね?」
宥めるように彼の腕を引くと、渋々といった様子で口を閉じる。
さすがにこんな子供の喧嘩レベルで警察沙汰にするつもりはない。
彼だって本気で言ってるわけじゃないだろう。
でも具体的な罪状を上げられたことで彼女達は自分達がしたことを改めて自覚したらしい。
青ざめた顔と震える姿はさっきまでとは大違いで、立場は完全に逆転していた。
「本人がそう言ってるから今回は大事にはしないけど、さっきのは写真撮ったから、次があったら公にするから」
「は、はい」
「ごめんなさい!」
口々に謝って、脱兎のように逃げていく。
その様子は滑稽でもあったし、また少し可哀相でもあった。
好きな相手にあんなとこ見られて、逆鱗に触れて、脅されまでしたんだからそのダメージは相当なものだろう。
「あいつら、俺に謝ってどうすんだよ」
「まあまあ。これでもう絡まれることはないだろうし。ありがとね」
「おまえは甘すぎ。でも、ごめん。俺のせいで、なんか面倒なことに巻き込んで」
「いやあ、すごいね、漫画みたいだった。あんなの現実にあるんだねえ」
さっきまでの怖さはすっかり消え去り、しょぼんと項垂れて彼が謝る。
大丈夫だからと安心させるようにポンポン腕を叩いて、私もやっと安心して肩の力を抜いた。
「怖かったよな? 俺、学校では距離置いた方がいい?」
「いいよ、今更だし。お互い誰か好きな人ができたらその時に考えたらいいじゃん」
「好きな人」
「そう。それまでは今まで通りでいいでしょ」
意識しながら軽い調子でそう告げると、彼はどこか複雑そうな顔をしながらも頷いてくれた。
私を心配してだとしても、距離を置かれずに済んだことにホッと胸を撫で下ろす。
ごめんね。どんなに外野からヤジを飛ばされても、彼に好きな人ができるまではこの位置は譲れそうにない。
喩えそれが、彼の出会いや恋のチャンスを奪うものだとしても、彼から離れていかない限り、私からはこの手を離すのは無理。
そんな日がずっと来なければいいのにと願いながら、私はもう一度彼に対して心の中で「ごめんね」と呟いた。
彼の過保護の理由が恋心による独占欲だと私が知るのは、もう暫く先の話。
40「ごめんね」
「ごめんね。ドーナツ20個食べちゃった」
今の世には「食べつくし系」ということばがある。
本来家族で分けあうはずの食事を、自己中心的な理由で食べ尽くしてしまう人物や様相をさす。
よろしくない性質だと思う。食べ物をただしく譲りあえないというのは、幼児性やハラスメント気質の現れだ。
「ごめんね。また食べ尽くしちゃった」
「いいよ。こっちこそ、30個作らなくてごめんね」
しかし僕たちの場合は事情が違う。
僕は彼女のその気質を、例えようもなく愛しているのだ。
僕は、愛した人を極限まで太らせたい資質を持っている。おそらくこれにも、何かの病理としての名前がついているだろう。まったく構いやしない。
僕は病気だ。そして彼女も病気だ。僕が作る格別のドーナツで、彼女はどんどん太っていく。最近は動悸がするから走るのが辛いという。普通の店では服が買えないという。
今日も彼女は僕に愛され、何もかもを食べつくす。
「全部たべちゃって、ごめんね」
すまなさそうなこの「ごめんね」は、この世でもっとも美しい響きであると思う。ああ、背筋がぞくぞくする。これからもずっとずっと、どこにも行かないで一緒にいようね。愛しているよ。
「ごめんね」
勉強✏️
どうすれば成績上がる?
頑張らないと
また成績上げないと。
一位にならないと。
ごめんね
約束なかなか守れなくて。
上位に入って挽回したい。
がんばる
絶対に上手く行ってやる
必ず成功させる
勝ち取ってみせる
おねがい
見守って。
期待していて。
すぐに行くから。
2024/5/30/火
「ごめんね」
彼に言うことができなかった
それさえも
#ごめんね
ついつい言ってしまう。
そこまで謝らなくとも
何でも謝らないで
ゴメン言うならしないで
ついつい言ってしまうってのが、
考えずに スッとでできてる。
一言ではなく、
考えた上でのごめんねをめざす
謝る事は大切だと思う
咄嗟に『ごめんね』と言えるのは良い事
でも、謝ってばかりでは駄目
意味が軽くなるのもあるけれど、
『ありがとう』って感謝の言葉が出てきにくくなる
感謝の言葉と謝罪の言葉
このどちらも人にとって大切なのに、
咄嗟に出てこない言葉
お題〚ごめんね〛
たぶん、好きだった。
今もきっと好きだと思う。
「彼とは今どうなの」
ビミョーかなと軽く微笑ってみせる。
言うべきかな。1番の友達にも言わないと変かな。
「お前、変わってるよな」
あなたはそう言ったでしょ?
親友の手を握る。
「ごめんね。わたし言ってないことがあったの」
ちょっと緊張すると語尾が上がってしまうの。あなたはそれも変と言ったよね。
ずっとそうだった。
だから殺したの。
49日に私もそっちに行くから、まってて。
「ごめんね」
#「ごめんね」
「ごめんね」
この言葉は、使い過ぎると、意味が軽くなる。
「ごめんね」「ごめんなさい」「申し訳ございません」
私はこれを連呼する人を見ると、心の底から腹が立つ。
大切な時に、言えない人もいるのに。
ごめんね
ここに書けないことがある…
悩んでても吐き出せないことが。
ごめんね
【「ごめんね」】
とっさに「ごめんね」を言えないのはなぜだろう。
まともな大人になれなくてごめんね
いつも迷惑をかけてごめんね
わがままばかり言ってしまってごめんね
心配ばかりかけてごめんね
近いうちに「ごめんね」を「ありがとう」に変えるから
待っててね
/5/29『「ごめんね」』
今日から衣替えだ。
道行きに合流した男子高校生三人は挨拶を交わした後、口々に言った。
「今日からだな」
「だな」
「去年からこれでよかったんだよ」
「な」
手で顔を仰ぐ青井。
同意する井上。
昨年までを思い出す江藤。
「なんで年々暑くなんのに、日にち基準なんかね?」
「さあ?」
「まあまあ。今年は気温基準で、今日から半袖になったからいいじゃん」
「そうだけどさあ」
衣替えのタイミングについて不満を漏らしていると、三人の横を自転車に乗った同校の女子が過ぎていった。
なんとはなしにそれを見送った三人は互いに口を閉ざし、そして、
「やっぱいいよな」
「半袖」
「うん、いいよな」
頷きあい、視線を交わした。
「うなじがさ、色っぽいんだよな」
「はぁ?ブラチラだろ、やっぱ!」
「そこまでいったらワキのラインだろ、普段見えないエロス……」
口々に性癖を暴露し、
「安直!安直すぎんよ、お前!」
「お前こそ、ブラチラとか夢見んなよ。イマドキみんなキャミくらい着てるだろ」
「そういうお前はマニアックすぎんだよ!なんだよ、ワキのラインて。ワキじゃねぇのかよ!」
「限られた袖口から覗くラインがいいんだよ」
「キモい!」
互いの癖に文句を付けあった。
(……バカばっか)
騒ぐ三人の声を聞いていた女子が内心呟いた。
少し先の横断歩道で信号停止していた先程の自転車の女子である。
/5/28『半袖』
何が始まりだったんだろう。
彼女は突然キレた。
どうやら長らくの不満があったらしいが、それが爆発したらしい。
彼女曰く少しずつ不満を出してはいたらしいが、僕から言わせれば、あれは不満の声には聞こえない。
結局のところ、その不満を喜んで(今思えばそういう風に見せかけていただけだろうが)受け入れていたのも彼女自身だ。
そんなに嫌だったのなら、許容せずハッキリと拒絶すればよかっただけのこと。
それに、僕にだって彼女に対して同じような不満がなかったわけではない。
お互い様でそこを許容した上でのつきあいではなかったのか。
彼女がキレたLINEを寄こした数時間後、「さっきは突然ごめん。でも――」と謝罪と言い訳と縋りつくような言葉の羅列が送られてきた。
(ああ、僕は君のそういうところがキライなんだよ)
情に絆されてずるずると関係を続けていたが、ギリギリで繋がっていた糸がぷつんと切れた音がした。
(もういいや)
指がブロックの文字をタップした。
/5/19『突然の別れ』
ごめんねと あなたが言った その意味を
知りたくなくて 土手で空見る
【ごめんね】短歌
-ごめんね-
ごめんね 素直じゃなくって
夢の中でも 言わない!
「ダラダラ部屋」
はいどうも僕です(^^)
一日ぶり?かな、まぁ書けないときもありますね♪
え〜っと、今日は「嘘」について書いてみますか♪
嘘って聞くと殆の人が悪い印象しか思わないかもですけど
僕はしょうがないよねって最初は思いますね♪
それを継続してしまったら駄目ですけど
ん〜…皆さんならどんな時に嘘を使うかな?
僕が思う悪い嘘はいつも何かを守るときに使うものだと思うんですよね
それは何かをを隠す時とか、その時々でしょうけど
そしてそれは自分の為の嘘か人の為の嘘かに分かれるよね♪
もちろん、良い嘘もなかにはあるよね(^^)
悪い例としては
友達の大切にしていた物を壊してしまって
バレないように黙っていたり隠したり
聞かれても「知らないよ」と白を切ったり
良い例は
例えば家族や友達や恋人へのサプライズとして
バレないように黙っていることかな
驚く顔を思い浮かべながら準備を進めるよね♪
良い嘘は、まぁ全然嬉しいよね(^^)
肝心なのは悪い嘘に対してかな
始めに言ったけど僕なら最初は許しますね♪
多分、色々不安定な部分もあるでしょうし、気持ち的に
けど、それを続けてしまえば本当の意味での悪者になってしまう
だから、直ぐには無理でもいつかは話してほしいよね
話すことによって相手の気持ちも守ることになるから
スポーツに例えるならサッカーの試合で
後ろでボールを回してずっと守っている状態だよね
けど、それじゃ勝つどころか勝敗も何もなく終わっていくだけ
つまらないし悲しい
いつかは勇気をふりしぼって不安に立ち向かわなきゃいけないよね♪
嘘はついても続けるな←僕のなかの名言(笑)
ホントの事を言ってちゃんと謝ることができれば
きっと自分の気持ちも楽になるし相手も怒るかもしれないけど
黙っていられるよりはマシだと思いますね♪
はい今日のダラダラ部屋はここまで(^^)
またね(^_^)ノシ
いままで有難う。
そしてごめんね。
さようなら。
もうつかれたよ。
そろそろ永遠の眠りについて
休んでもいいでしょう?。
CORONAにもなったことだし。
「ごめんね」なんて言わないでよ。私はそれでも良いのに。それで良かったのに。「ごめんね」何て言われたらまるで間違えているみたいじゃん。あぁ泣かないでよ。ほしかった言葉は「ごめんね」じゃなくて「ありがとう」と「愛してる」だけなんだよ。お願い、笑って笑顔で見送ってよ。
『ごめんね』
(男性同士の恋愛を匂わせていますので、苦手な方はお逃げくださいませ)
「怪人アクマイダー! お前の好きにはさせない! 正義に呼ばれてジャスティスセブン只今参上!」
「来たなジャスティスセブン! 今日こそ返り討ちにしてやる!」
ビシッと決めポーズを決める正義の味方・ジャスティスセブン。
対するはグロテスクな怪人・アクマイダー。
派手な立ち回りが始まる。
さっきのテイクで迫力が足りないと監督に言われたせいか、ジャスティスキックが勢いあまって怪人の腹にモロに入った。
そのままうずくまりたい衝動を抑え、怪人アクマイダーはグッとこらえると捨て台詞と共に姿を消した。
「なかなかやるな、ジャスティスセブン! 今日はこの辺で許してやる!」
「ミッちゃん、ごめんごめん。」
小走りに近づいた俺は、「お待たせ~」と言いながら車に乗り込む。
待っててくれたのは、正義の味方・ジャスティスセブンの中の人こと、中臣光希。
「走ってこなくてもいいのに。怪人はメイク落とすの大変だってわかってるんだから」
変身後の姿がフルフェイス仕様のジャスティスセブンと違って、俺の怪人アクマイダーは、実際の顔との繋ぎ目が特殊メイクで落とすのがなかなか大変だったりする。
勿論最初のメイクも、時間がかかるし。
でもいつもミッちゃんは、俺と同じ時間に出てくれるし、終わったら待っててくれる。
愛されてるなぁ、俺。
なんちゃって、反対の場合は勿論俺もそうするけど。
「それよりさぁ」
まだ車を出さずに、ミッちゃんが俺の方を向く。
「ごめん、大和! モロに腹に入っちゃって。本当にごめんね!」
両手を合わせての必死の謝罪。
「え、そんな大袈裟な。大丈夫だって」
「いやいやいや。あれは俺の完全なミス! 大和だからとっさに引いてくれたけど、普通ならシャレになんない。マジごめん!」
「ホント大丈夫だから。監督、俺がメイク落としてる所にわざわざ来て言ってたよ。さすがミッちゃんだし、さすが大和だって。良いシーンになって良かったじゃん」
「ごめんな。次からホント気をつけるから!」
真剣に怪人のことを心配してくれる正義の味方。
ちょっと可笑しくなってしまう。
「本当にジャスティスセブンとアクマイダーもこんな感じだったら地球は平和なのにな」
笑う俺に、ミッちゃんも大事無いと安心したのか、笑顔を返す。
「ジャスティスセブンとアクマイダーがラブラブになっちゃうの?」
「そ。そしたら、争いなんかなくって皆が幸せになれるじゃん」
「いいけど、そしたら第1話でめでたしめでたしで終わっちゃうよ。」
「良いじゃん。1年間、ジャスティスセブンとアクマイダーのラブラブ生活見せるとか」
「何だ、それ。ニチ朝の歴史が変わる」
そう。
そんな日曜の朝も良いかもね。
なんて笑いながら、正義の味方ジャスティスセブンと怪人アクマイダーは、2人の愛の巣に帰って行くのであった。
「ごめんね」
大人になるととりあえずみんな謝る
貴方もそう
「ごめん」「ごめんなさい」「すみません」
一日に何度も聞くこともある
心のないその場しのぎの言葉
そう言われるとこちらも何も出来なくなる
ちょっとの指摘もアドバイスも注意も全て同じ反応だから
でも逃げるわけにもいかない
貴方のミスは結局私の責任になる
人に何かを教えるのは大変だ
私に教えてくれたあの方も同じことを思っていたのだろうか
立場が変わって遅いけどようやく気づいた