『「ごめんね」』をテーマに書かれた作文集
小説・日記・エッセーなど
ごめんね。って謝ったら、もう忘れる。自分を責めない。
皆んなは許してくれる。そう思う。間違うことがない人なんていない。
みんなの優しい顔が浮かんで、涙が出てきた。
ごめんね。ありがとう。許してくれて。
「ごめんね」
今日のお題はかぎかっこがついている。ということは······どういうことだ。
かぎかっこは小説などで人のセリフに使うものという認識が一般的だろう。つまり今日のお題は自分の感情や言葉ではなく、人に「ごめんね」と言われた時のことがお題なんだよ。
「ごめんね」という言葉からは言った相手の立場を察することができる。例えばもしこれを言った相手が下の立場であるならば、出てくる言葉は「申し訳ありません」あるいは「ごめんなさい」のはずだ。
つまり「ごめんね」という言葉からは相手に対する自分の立場の強さ、もしくは相手への気安さが感じ取れる。
立場が上の相手、あるいは親しい間柄から「ごめんね」と言われた時どう対応するのが正しいのか。それを問われているわけだ。
うん、ここまで書いて飽きた。自分でもなに書いてるのかわからんくなった。
お題でなにも思い付かないから適当に意味深っぽいことでも書こうとしたけど難しいね。自分では推理ものっぽい感じで書いてたつもりだけど知能が足りないわ。
#33 「ごめんね」
◆閲覧注意◆
トラウマ描写あり。
とはいえ伏字しかないです。
思い出さないようにすることはできる。
だけど、許すことはできない。
これは、そういう話です。
ごめんね、ってどういうこと?
何に対しての、ごめんなの?
何も知らない私に--したこと?
それから、私の--を奪ったこと?
あの頃は、本当に…だったんだけどな。
それとも、あれかな。
--って、言ったこと?
--なんてことも話してたね。
それで私からどんな答えが欲しかったの?
それか、
--で--したこと?
私が--したね。
そのときは私のことなんて、
これっぽっちも思い出さなかったんだろうね。
やっと、やっと忘れてきたところだったのに。
ごめんね、なんて言わないで。
そう言われたら、
許すかどうか返さなきゃいけないでしょ?
やめて、考えたくないの。
私は忘れていたいだけ。
だから、あなたたちは勝手に悩みながら、
それでものうのうと生きててよ。
ね、--、--。
---
読んでくれて、ありがとうございます。
ごめんねと、
言う側か言われる側かで考えたときに、
より強く思い浮かんだものを書きました。
伏字なのは、単に公表しない方針なだけです。
まあ世の中には、いっぱいいると思います。
自分だけでケリをつけようとしては失敗を繰り返して、潰されそうになってた時期がありました。
だけど整理がつかないならつけなくていいんです。
無理に解決しようせず、ただ目を逸らす努力をする方が建設的だったりします。
トラウマの克服には、
対となる経験が必要だと漫画ですが読みました。
今思えば、確かにそうなったなと思います。
ただ、「これで救われるはず」と期待しているうちは難しいように思います。
今回は、
あくまで『もし言われたら』の気持ちなので、
現実ではないので、
パカっと蓋が開いても、自分で閉められます。
だから私は今日も大丈夫なのです。
「ごめんね」
簡単に言えない
口にしたらたった四文字の音なのに
でもそれ以上に溢れ出しそうで
いっぱいいっぱいになる
やたら重くて心の中で石になり
あの人は素直に謝れないと責められた
場所はエレベーター内、通称『箱』だ。
俺は今、爆弾を抱えている。
それもとびきり大きいやつだ。それゆえ破壊力も凄まじい。
こいつが猛威を振るえば、この箱内の人間はひとたまりもないだろう。
だが安心してほしい、俺は虫も殺せない程に慈悲深い人間。
嫌な汗を滝のように流しながらも、大惨事にならぬよう必死に祈っている。
ここにいる人達は平和な奴らだ。
一緒に爆弾が乗っている事も知らず、アホみたいにただ階数表示する液晶をじっと見つめてる。俺以外のすべてが。だ。
死ぬのは一人でいい。
頼むから早く爆発する前に目的の階につくか、一人残らず降りてくれ。
そう願うも叶わず、徐々に増える人間。押され潰れる俺と爆弾。
もう乗れないよ。と悲鳴を上げる箱。
その満腹の箱が動いた瞬間、よろめいた人が俺の爆弾を刺激する。
あっと思った刹那に響き渡る破裂音。それと一緒に広がる異臭。
そう、屁が出たのだ。
周りの人間は一斉にしかめっ面をした。
鼻を押さえているやつもいる。
そんな空気を読めない箱は、能天気にも目的地についたよと合図をならした。
俺はゆっくり手を上げてこうつぶやいた。
「……おります」
お題「ごめんね」
「ごめんね」
今日でこの思いと強制的におさらばだ。
伝える気なんてなかったのに、泣きながら言葉を口にしていた。
明日から僕らはもう会うことはない。だから今日、きみを見送って僕の初恋は消化不良で僕の中でゆっくり溶かして消えて癒えるのを待つつもりだった。
なのに、きみが僕に笑いかけるから、きみが僕ともっとお話したかったなんて言うから。僕だってもっときみのそばにいたかった。
「きみが好きなんだ。迷惑なのもわかってる、でも、ごめんね。下心ありでそばにいてごめん。僕なんかが好きになって、ごめん」
きみの顔なんて見てられない。伝えてしまったしかも泣きながら謝りながら。そして僕は振られる。でもきっとこれはこれで良かったのかもしれない。振られてしまえば僕の中で消化不良にならずにすむ。
「ごめん……」
僕の恋はこの瞬間に終わった。
「めちゃくちゃ嬉しい」
と思った。
「お前がその色々抱えて覚悟を決めて告白してくれたのに、その嬉しくてニヤけて…いや、その、馬鹿にしてるとかじゃなくて…あぁ!もう!泣くなよ、俺もお前の事が好きなんだよ!!!」
「ちがっこれはっ嬉しくっ」
「はぁ〜それにしても俺たち両思いだったんだな…」
「そう、だったんだね」
「ずっとお前のこと見てたのにな、気づかなくてごめんな」
きみの色んな言葉が僕の中で消化不良になりそうなほど降ってきて僕は今胸焼けで笑っている。
ーごめんねー
さほど重要でない時は
すぐに謝れるのに、
本当に重要な時に
すぐ謝れない。
きっと「ごめんね」だけじゃ許されない。
分かっているけど言えない。
今、こうして余計な事を考えてしまうのも、
私が若輩だからだろう。
嫌い。
謝罪なんて頼んでない。
何度も繰り返して謝って、
向こうは楽なもんだね。
謝ってどうするの?
反吐が出る。
何もできないから、
頭下げて満足してさ。
空っぽの言葉ばかり、
私をバカにしてるの?
ただ口で謝るだけ。
人をまるで不良品みたいに。
……うん、もう大丈夫。
聞いてくれてありがとう。
いつもいつも本当に――。
~「ごめんね」~
明日の自分ごめん
また寝る直前までスマホ見てしまった
睡眠の質が下がって朝起きるのダルくなっちゃうから
先に謝っとくよ
僕は今日も船を漕ぐ。3年前、この海で姿を消した彼女を探して。
つまらない喧嘩をした。この先に待っていた僕らの未来を考えたら、本当に小さくてくだらないことを言い合った。
ずっと島で育ってきた彼女にとって、この青い海とは離れがたいものだったのだ。結婚したら本土で一緒に暮らせるだなんて勝手に思って、僕は彼女に酷いことを言ってしまった。
「もうここに戻ってこれないなんて、そんなの絶対に嫌よ。」
泣きながら飛び出した彼女が向かったのは、確かにこの海だ。僕はあとを追いかけたのに、彼女の姿はどこにもなかった。
呆然とする僕の前にはただ、恐ろしいくらい静かに、暗がりの海が凪いでいた。
あれから僕は島に残って、船を漕ぎつづけている。君は、僕を許してないんだろう。だから帰ってこないんだ。この海のどこかで、君はひとり息を潜めているのに違いない。
今日は、いつもより穏やかな曇り空が広がっていた。冷たい風が心地よく、このまま君を探してどこまでも遠くにいってしまいたい気がした。
ふと、船の底が揺れる。
あ、と思ったときには、僕の身体は水中にいた。
青空のように遠のいていく水面に、透明な泡が吸い寄せられる。息ができなくて、重い身体はずんずんと暗い底に沈んでいく。
あがこうとする本能とは裏腹に、意識は自分を手放していく。僕を押し潰してきた後悔とともに。
ごめんね
懐かしい彼女の声が、聞こえた気がした。
#90 私は悪くない
「ごめんね」と言われても、
この傷が消えることはなく
もう元には戻らない
おまけに、
謝ってるのにに許せない自分が
ちっぽけに見えてしまって苦しくて
何だか悪者になった気分になる
だけど、私は悪くない
言い聞かせながら自分を抱きしめた。
お題「ごめんね」
ここから出ることにした
晴れ晴れとしたあなたの顔
力強く前に踏み出したあなた
あなたの未来はどんどん広がっている
未知の世界にワクワクしている
あなたは一人でたちあがって
自分の力で前にあるき出した
心からの尊敬と応援を
あのとき力になれなくてごめんね
後ろ姿をまぶしく見送る
自分の不甲斐なさと
どちらにでも進める自分の未来を思う
今ここにとどまるしかない自分にもごめん
きっとあるき出すから
自分を信じて
今日も自分のすべきことをたんたんとやろう
(ごめんね)
ときどき彼を思い出すのは、初恋の相手だったからだろうか。
思い出補正をかけても、とにかく生意気で人をからかうのが大好きだった、やんちゃな彼。
わたしからすると、そのやんちゃぶりがとても輝いて見えていた。たぶん正反対の性格だったからだと思う。前に出るのが苦手で、はしゃぐのなんて恥ずかしくてできなかった。友達も少なかった。
『お前いっつも暗いよな~。なに考えてっかわからねえし』
『……ごめんなさい』
『いや、謝られても』
たまに気まぐれを起こして話しかけてくるときもあって、だいたい茶化すような内容が多かったけれど、単純なわたしは「話しかけてくれる」という事実だけで嬉しかった。
それから彼と他のクラスの女子が付き合い始めた、なんて噂が流れはじめて、気づけばわたしは初恋を終わらせていた。
「よ、久しぶり」
成人を迎えてからの同窓会で、隣に座ってきた彼はわたしのことを覚えていたようだった。
「……わたしのこと覚えてたの?」
「まあな。雰囲気はだいぶ変わったなって思ったけど、顔は結構面影あるぞ。ってかお前も俺のこと覚えてたんじゃん」
「そりゃあ、ね。結構からかわれたし?」
「……いや、それはごめん。悪かったと思ってる」
まさか謝られるとは思ってなかったから、逆に調子が狂ってしまった。
あれからわたしも彼も歳を重ねて、子どもではなくなった。少しでも性格が変わっていてもおかしくない、けれど。
急に、ここだけ空気が変わってしまった。単にわたしが意識しすぎているだけ? 隣を窺うのもちょっと勇気がいる。
「俺、実はお前のこと好きだったんだよ。たぶん信じてもらえないかもだけど」
口に運んだ料理を詰まらせそうになった。軽く咳き込むと、遠慮がちに背中をさすってくれる。
「い、いきなりな告白すぎない?」
「言えないまま卒業しちまったのが結構、つらかったんだ」
ゆっくり視線を向けると、眉尻を下げた表情が待っていた。これは嘘を言っているようには見えない。
呼吸を落ち着かせる意味でも、一度深く息を吐き出す。
「……あのとき言ってくれてたら、いろいろ、変わったかもね」
今頃言われても、わたしの気持ちはもう、あの頃と同じには戻れない。それはたぶん、彼も同じはず。
「……だよな。うん、ごめん」
――でも、信じてくれてありがとう。
付け足したようなお礼に、少ししてから隣を見ると、もう彼の姿はなかった。
お題:「ごめんね」
「ごめんね」
この世に呼んでごめんね。
私が先に死んでしまうだろうに、
呼んだ側が先にいなくなってしまう。
私がいなくなった時に、あなたが1人でも生きていけるようにしてやりたいが、何をどうするのか、まだこれからだ。
やりたいことはあるのか。
できることはあるのか。
楽しみな未来だけど
私みたいな人を増やさないよう
もし自分以外に関心が無い・薄いなら
無理に結婚したり、誰かといたりしなくていい。
その誰かが負うものが大きすぎる。
何もかもお前のせいではないけれど
負うのがお前でごめん。
お母さんもお父さんも僕を産んでくれてありがとね。
楽しいこともあったなー
でも、辛いことも多くて
心が追いつかなくて
心臓、どきどきして、もやもやして、不安になって
悲しくなっちゃって
でも相談できなくて。
僕って勇気ないなー
お兄ちゃんなんて言うかな
お兄ちゃんは優しかったなー
泣いてくれるかな。
あの子は大丈夫かな。
僕がいなくなったら
また蹴られちゃうのかな
助けてあげたいけど
もう、無理だぁ
(お母さんからLINE)
「李玖?どこにいるの?」
「お母さんごめん」
「なに?」
「もう、やだよ」
「なにかあったの?」
「ううん。なにもないよ!」
「そう。17時には家に帰りなさいよ」
「うーん。どーかなー笑」
「どこにいるの?」
「ちょっと散歩してるよ」
「そうなの。気をつけてね」
「お母さんありがとう」
「ん?なにが?だいじょうぶ?」
「もう、たえられな…」
僕は飛び降りた。
大好きだった家の屋上から。
お母さんお父さん。お兄ちゃんも
ありがとう。
大好きだよ
「ごめんね」
そう言った君はどういう気持ちだったんだろう。
罪悪感?それともざまぁみろとか思ってたのかな。
謝罪なんていらなかったのに。
私が惨めになっていくだけなんだよ。
「ごめんね」
彼氏と別れた。
理由は価値観の違いだった。
今までも価値観の違いで喧嘩はしていたけど。
今回はもう耐えられなかった。
でも、時間が経つにつれて、思い出が。
あの時に戻りたいって思わせてくるの。
最後までわがままでごめんね。
今日も自分に嘘をつく。
「ごめんね」
僕はこの一言を言うのがどうしても苦手だ。
どうしても適当な謝り方になってしまう。
だって、謝ったら自分のほうが確実に悪いと言わされてるような気がするから。
自分はあまり悪くないのに相手の方が良くないのに何故僕から謝らなければいけないのか、それが分からなくてどうしてもその一言が口から出せない。
たったの4文字なのにね。
適当な謝り方ですべてを終わらせるような僕にとっては絶対に言えない言葉。
どうやったら、言えるようになるのだろうか。
部屋で一人自問自答。
どうやったって答えなんかでないのに、いつも一人で、考える。
部屋で一人この言葉を言う。
「ごめんね」
でも、喧嘩していざ言うときになると言えなくなる。
たった短い言葉、すぐに終わる言葉が長い言葉のように聞こえてしまう。
こんなのただの臆病としか言いようがないよね。
何かしら理由をつけて、この言葉を言わない。
どうしたら、この言葉が言えるようになるのかな?
#17
「こんな話してごめんね。」
自分はどう言えばよかったのだろう。
聞いて欲しかっただけかもしれない。
それでも何かを言わないといけなかった。
でも、結局自分は何も言わなかった。
いつも通り。
それから、彼女は引っ越してしまった。
~「ごめんね」~
謝らないでください
連れていってもらえなかったよりも
またあなたを独りにしてしまった
それだけのことです
56文字の黒の史書