とらうとさーもん

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5/21/2024, 2:05:57 PM

むかし、自傷癖をこじらせたことがあった

すぐにイライラする癖があったわたしは、よく親から「イライラしないの!」と怒られていたその「指導」の甲斐あってか、「イライラするのは悪いこと」だと、「イライラが収められないのはよくないこと」と決めつけ自傷行為に走った。

イライラしそうな時は予兆がある。足のちょうどふくらはぎのあたりが異様に張って、足の裏が形容し難いぐらい痛いようなむず痒いような感じになる。
そんな時に、掌にスーッとカッターを走らせて、皮膚と肉が切れる痛みと、背中を伝う冷たい雰囲気に任せて自分を落ち着けていた。

一度ついた癖はなかなか消えない。今でもどうしようもなく自分が憎くてなにか傷をつけたくなるときがある。
そんなときは、コップに水をなみなみ表面張力が張るまで注いで、一気に飲み干す。

透明な水が自分のイライラを薄めてくれるように願いながら息を殺して飲み続ける

5/20/2024, 11:29:36 PM

「優しくて、身長が高くて、高収入で、イケメンで…」
どんな人がタイプなのかと聞けば出てくる、女子校ならではな夢見がちな回答

わたしは、よく「どんな人がタイプ?」と友人から聞かれる
その理由は「恋愛とかしなそうだから」

その度に答えるのは「わたしを愛してくれる人」
愛してくれればそれでいい。わたしはお金よりも何よりも愛が欲しいと思うから。だから、理想の1番優先は「愛してくれる人」だ

5/20/2024, 6:49:51 AM

あれはよく晴れた日のことでした
その日もあの子は大好きなプールに行きました
あの子はその頃足を悪くしてしまって、大好きだった散歩に行くのもあまり乗り気のしない感じだったけれど、唯一プールにだけは行っていたんです

真っ青な空と、12月には似合わない暖かな陽気、木々のざわめきの中、あの子はいつも遊んでいた庭を父の腕の中でくるりと見回したそうです。

わたしは、あの子の状態を聞いて急いでおばあちゃんの家に行きました。

間に合いませんでした。
ただひたすら、彼女のふわふわな毛を自分の涙で濡らすことしかできずあまりにも唐突に訪れた理不尽な別れの中で、自分の手についた黄金色の毛を見つめることしかできませんでした。

5/18/2024, 11:46:33 AM

わたしが夢見た恋物語は
わたしが王子様になる物語だ

でも、その王子様は王子様らしい王子様じゃなくて、
お姫様を攫っていくタイプ、庶民派な人
アラジンとかカリオストロのルパンとかラプンツェルのフリンとかそういう人

わたしは彼らみたいに、悲しみや退屈から女の子を救い出す王子様になりたい

5/17/2024, 12:38:32 PM

試験期間中の真夜中ほど
鬱な時間はないよな
やればやるほど不安になる問題集
覚えれば覚えるほど曖昧になる記憶
いやになる

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