むかし、自傷癖をこじらせたことがあった
すぐにイライラする癖があったわたしは、よく親から「イライラしないの!」と怒られていたその「指導」の甲斐あってか、「イライラするのは悪いこと」だと、「イライラが収められないのはよくないこと」と決めつけ自傷行為に走った。
イライラしそうな時は予兆がある。足のちょうどふくらはぎのあたりが異様に張って、足の裏が形容し難いぐらい痛いようなむず痒いような感じになる。
そんな時に、掌にスーッとカッターを走らせて、皮膚と肉が切れる痛みと、背中を伝う冷たい雰囲気に任せて自分を落ち着けていた。
一度ついた癖はなかなか消えない。今でもどうしようもなく自分が憎くてなにか傷をつけたくなるときがある。
そんなときは、コップに水をなみなみ表面張力が張るまで注いで、一気に飲み干す。
透明な水が自分のイライラを薄めてくれるように願いながら息を殺して飲み続ける
5/21/2024, 2:05:57 PM