あれはよく晴れた日のことでした
その日もあの子は大好きなプールに行きました
あの子はその頃足を悪くしてしまって、大好きだった散歩に行くのもあまり乗り気のしない感じだったけれど、唯一プールにだけは行っていたんです
真っ青な空と、12月には似合わない暖かな陽気、木々のざわめきの中、あの子はいつも遊んでいた庭を父の腕の中でくるりと見回したそうです。
わたしは、あの子の状態を聞いて急いでおばあちゃんの家に行きました。
間に合いませんでした。
ただひたすら、彼女のふわふわな毛を自分の涙で濡らすことしかできずあまりにも唐突に訪れた理不尽な別れの中で、自分の手についた黄金色の毛を見つめることしかできませんでした。
わたしが夢見た恋物語は
わたしが王子様になる物語だ
でも、その王子様は王子様らしい王子様じゃなくて、
お姫様を攫っていくタイプ、庶民派な人
アラジンとかカリオストロのルパンとかラプンツェルのフリンとかそういう人
わたしは彼らみたいに、悲しみや退屈から女の子を救い出す王子様になりたい
試験期間中の真夜中ほど
鬱な時間はないよな
やればやるほど不安になる問題集
覚えれば覚えるほど曖昧になる記憶
いやになる
そんなの当たり前だろ
「恋は一瞬、愛は永遠のことを言う」
なんて言葉があったようにそれが「愛」だと言うのなら
愛する人の全てを受け入れ、受け止め、共に歩む
それこそが「愛」だ。それができないと言うのなら、それはまだ「恋」と同義なのだ。
そうだと信じたい、未成年の主張
指折り数えてみれば、それは自分を形作るが如く存在する
幼稚園生の時、友人に砂をかけたこと
小学生の時、友人の悪口を言い本人を傷つけた事
中学生の時、りすとかっとに走り親を泣かせた事
そして今、勉強をしていない事
した側は忘れるがされた側は一生忘れない。
そんな言葉があるが、わたしは覚えている
今もずっと頭の中で謝罪し続けている
共感力が高いと言えば聞こえはいいけれど、これはただのエゴ。戒め。