試験期間中の真夜中ほど
鬱な時間はないよな
やればやるほど不安になる問題集
覚えれば覚えるほど曖昧になる記憶
いやになる
そんなの当たり前だろ
「恋は一瞬、愛は永遠のことを言う」
なんて言葉があったようにそれが「愛」だと言うのなら
愛する人の全てを受け入れ、受け止め、共に歩む
それこそが「愛」だ。それができないと言うのなら、それはまだ「恋」と同義なのだ。
そうだと信じたい、未成年の主張
指折り数えてみれば、それは自分を形作るが如く存在する
幼稚園生の時、友人に砂をかけたこと
小学生の時、友人の悪口を言い本人を傷つけた事
中学生の時、りすとかっとに走り親を泣かせた事
そして今、勉強をしていない事
した側は忘れるがされた側は一生忘れない。
そんな言葉があるが、わたしは覚えている
今もずっと頭の中で謝罪し続けている
共感力が高いと言えば聞こえはいいけれど、これはただのエゴ。戒め。
高貴なる
身分にありて
その貌
しのぶこころを
おもふもおかし
とつくにの
ことばを学ぶ
鐘四つ
この身をかわずと
おもいさぶらふ
たいへいの
ねむりをさましし
客人の
乗りたる船は
さすけはななり
ひとしきり
風に身をば
任せれば
学期なかばの
試験にさうらふ
わたしはある女の子の時間を奪っている
その子はわたしのストーカー
三つ下の女の子
私のことをずっと好きだと言ってくれている
あげた手紙はクリアケースに入れられてカバンにぶら下がっているし
最寄り駅まで来ちゃうし
「りすかしちゃいました」なんて、画像付きで送られてきちゃうし
同じ部活に入ってくるし
どうしてわたしにそんなに時間をかけてるんだよ
きみが頑張れば頑張るほどきみの時間は失われてるんだ
だって絶対にわたしは君に振り向かない
きみは本当のわたしを知らないだろ
先輩として振る舞っているわたししか、弱いところを取り繕ってるわたししか見てないだろ
振り向かないよ。でも、一つだけ言えるのは
母親以外でわたしを好きだと言ってくれたのは君だけだ
今まで付き合ってきた男も女も誰もわたしに「好きだ」とは言ってくれなかったから。それだけは、嬉しいよ。
こんな態度だからきみはまた君の時間をわたしに使ってくれるのかな