一緒に昔のわたしを憐んではくれないか?
小四の時、唐突にパパが部屋に入ってきて言ったんだ
「パパはパパの友達の会社を助けるために少しの間違う場所に住むことになった。でも、二年くらいしたら帰ってくるからね!週末にも帰ってくるよ!」
当時の私は、スポーツマンでイケメンで頼りになるし、なにより遊んでくれるパパのことが大好きだった。その言葉を信じて、私は「パパはやっぱりかっこいいなーー!」と送り出した。あまつさえ、友達に「パパはお友達想いなんだよー」と自慢さえした
私は待ち続けた。まって、まって、まってまってまってまってまって…ずうっと…まって。
あれ?2年経っちゃった。まだ大変なのかなあ
信じていた。必ずいつか帰ってくる。また、パパのマラソンの応援に行ける。
また、待って待って待って待って待って…
高校生になりました。今度引っ越すことになったんだ!マンションなんだけど、同じ部屋にパパの部屋があるんだ!!
また一緒にご飯…食べられるって…思ってたのにな…
気付けば八年目。
一緒に晩御飯を食べなくなって八年目。
寂しい、辛い、悲しい、一緒にいて欲しい、でも、友達を助けてるんだよね…だったらしょうがないよね…私のことほっといても…しょうがないよね…
知りたくなかった。
お前が私に嘘をついていたなんて
おしえてほしかった。
お前の真実を
「自由になりたい」って理由だったんだね。
こどものまま、何も知らずに無垢なまま、
あなたを待てればよかった。
愛してる
たった唯一きみだけをわたしはこれからも、愛する
最愛の君
生まれた次元が違ってしまったから、会うことはないけれど
それでも、最愛の人はきっと君だけだ
君に出会えたというただそれだけで
わたしの毎日は今日も色づき、多幸感が溢れ出すんだ
今年はモンシロチョウを見ていない気がする
幼稚園時代、モンシロチョウのダンスを運動会で踊ったのを覚えている。どんな踊りだったかはもう覚えてないけど
「モンシロチョウチョ 蝶々 モンシロチョウ
ひらり ひらひら 花を求めて」
って歌詞があったような?なかったような??
ひらり ひらひら 花を求めて
なんか好きだな、情緒がある。
花を求めて彷徨う蝶々、儚さを感じる
もろくて、美しい存在
それはおばあちゃんの家にいたわんこ
ゴールデンレトリバーと聞くとどんな性格を想像する?
人懐っこくて、元気いっぱいです遊ぶのが大好き!
そんなイメージが先行しないだろうか
彼女は少し違った
人懐っこいけど、穏やかで優しい、ひだまりのようなわんこだった
彼女とわたしは同じ年に生まれた
幼い頃の遊び相手兼話し相手はずっと彼女で、そして、初めてペットの死を経験させてくれたのも彼女だった
「一緒に成人式に行くんだ!」と意気込んでいたわたしに笑顔を見せてくれていた君は
12歳で虹の橋を渡ったね。
悲しかった。寂しかった。辛かった。
なによりも、冷たくなった毛皮が、閉じられたままの目が苦しかった。体に縋り付いて泣いていた。
ああ、最愛の友よ。いま、あなたは何をしていますか
わたしは今年成人です。成人式は再来年だけど。
今もおばあちゃんの家に行くとあなたがいるように思ってしまいます。
会いたいな
未来の話は苦手だ
特に今の時期にするのは向いていない気がする
一年後の今頃、わたしはちゃんと志望校に行けてるのだろうか
少しだけ弱音を吐かせて欲しい
今の時代入試の形態も色々あって、私はAOも一般もどちらも受ける方向で動いている
そのせいだろうか、それとも、自分の怠慢のせいか
どちらに対しても中途半端で怒られてばかりの毎日だ
気が滅入るとはまさにこのことか
ちゃんと頑張らないといけないのはわかっているけど
今までちゃんと勉強したことがなかったからハードルが高くなってしまった
毎日悔やんでは自己嫌悪
そろそろ抜け出したい。いや、抜け出せばーか!