一緒に昔のわたしを憐んではくれないか?
小四の時、唐突にパパが部屋に入ってきて言ったんだ
「パパはパパの友達の会社を助けるために少しの間違う場所に住むことになった。でも、二年くらいしたら帰ってくるからね!週末にも帰ってくるよ!」
当時の私は、スポーツマンでイケメンで頼りになるし、なにより遊んでくれるパパのことが大好きだった。その言葉を信じて、私は「パパはやっぱりかっこいいなーー!」と送り出した。あまつさえ、友達に「パパはお友達想いなんだよー」と自慢さえした
私は待ち続けた。まって、まって、まってまってまってまってまって…ずうっと…まって。
あれ?2年経っちゃった。まだ大変なのかなあ
信じていた。必ずいつか帰ってくる。また、パパのマラソンの応援に行ける。
また、待って待って待って待って待って…
高校生になりました。今度引っ越すことになったんだ!マンションなんだけど、同じ部屋にパパの部屋があるんだ!!
また一緒にご飯…食べられるって…思ってたのにな…
気付けば八年目。
一緒に晩御飯を食べなくなって八年目。
寂しい、辛い、悲しい、一緒にいて欲しい、でも、友達を助けてるんだよね…だったらしょうがないよね…私のことほっといても…しょうがないよね…
知りたくなかった。
お前が私に嘘をついていたなんて
おしえてほしかった。
お前の真実を
「自由になりたい」って理由だったんだね。
こどものまま、何も知らずに無垢なまま、
あなたを待てればよかった。
5/12/2024, 12:12:44 PM