幸せになりたいと人はいう。
斯く言うわたしもその一人な訳で
でも、わたしには「幸せ」がわからない
本当の幸せとはなんなのか
そんなものわからずに、妄信的に「幸せになりたい」と願う
地球上の何億人という人が幸せになりたいと願う中で
その幸せの本質を、見抜いている人は何人いるのだろう
そもそも、幸せの本質がわかっていたら「幸せになりたい」とは願わないかもしれない
「幸せでありたい」というのじゃなかろうか
これは一年前のわたし
年下の女の子にストーカーをされていた時の話
そんなに期待のこもった目でみつめないでほしい。
きみの期待に添えたことなどただの一度もないのだから
そんなに恋慕をもった目でみつめないでほしい。
きみのそれに応える気などないのだから
そんなに察して欲しそうな目でみつめないでほしい。
きみの狂気を孕んだそれを受け止められる気がしないから
そんなに泣きそうな目でみつめないでほしい
昔の過ちを繰り返してしまいそうになってしまうから
ああ頼むから誰も私を見つめてくれるな
どこから見られているのかわからない
その気配だけで息が苦しい
ああ頼むからわたしになにも求めないでくれ
つきまとわないで
おねがい。わたしに恋慕を向けないで。
ああ、いたいんだよ。
ここにいたい
暖かくて、柔らかい、笑顔の真ん中。
ここがいたい
ボロボロの羽根と、この背中。
きみといたい
ありふれた日々がおわるまで、あとすこし。
きみがいたい
あまりにもまっすぐで、ずっと子供のままでいるから。
おまえのいたい
私の最終目標は、おまえの葬式で全部話してやることだ。
どこにいたい?
人にどれだけ救世主と言われても、わたしを救ってくれる人は見当たらなくて、わたしだけは救えなくて
どこがいたい?
気付けばもうわからなくて、気付いたら何もなくなってた
いたいんだよmy heart
どうかこの穴を埋めて、わたしを救って
お願いだよmy heart
もう一度わたしを見てよ
わたしはいくらが好き
よく食べられるものじゃない。けど、大好き。ちっちゃな頃からずっと好き。クリスマスプレゼントにいくらを頼むくらい好き!
でもいくらは年中行事の時にしか食べられない…
だから!ひな祭りが大好き
この日ばかりは自分が女でよかったと思う
いつもは自分が男だったら、イケメンなパパの顔を受け継いで、なんかよくわかんないけどおじいちゃんやパパに叩き込まれたエスコートの仕方とか使って…それはそれはモテたんじゃないかな…なんて考えて
なにより生理がないからね!それが1番羨ましい
心から男になりたいわけじゃないし、自分の性別と体は一致してると思うけど、「もし、男だったら」と考え始めたら止まらなくなる
でも、今日だけは、いくらが食べられる今日だけは、女の子でよかったなって思えるんだ
毎日が続いているような感覚がある
変わらない時間に起きて、変わらない手順で制服を着て、顔を洗って、ご飯を食べて、決まった時間に家を出る
毎日乗っている1号車の1番ドア
車掌室越しに見る線路の風景は今日も変わらない
太陽の光に照らされて輝くレール
微風に揺れる草木華
一生懸命外を見ようと背伸びをする小学生
なにもかもが今日も変わらずそこにある
わたしはいつ寝たのかしらと、そんな風にまで思えてしまうほど毎日変わらない動きをしている
それでも、そんな普遍も終わりがくる
今日で高校2年生の通常登校が終わった
今までずっと一緒に過ごしてきた仲間たちと来年を、そしてその先を迎えてしまったらこんな日々は崩れてしまう
今日も私は列車に乗る
車窓からの風景を大切に大切に心に留めながら