帰宅するやいなや
いつものように
ソファに倒れ込み
気絶するかのように
眠る…
歩いている
ひたすら歩いている
周りの景色はぼやけて
薄暗い
その中の一本道を
歩き続けている
いつまでとか
どこまでとか
そんなことすら考えず
歩いている
ただ歩いている
遠くに何か見えた
だんだんと
それが近づいてくる
なんだろう
大きな岩か?
その前まで来ると
石碑のようなものだとわかった
何か言葉らしきものが
刻まれているが
読めなかった
それに触れてみる
不思議とぬくもりを感じた
次の瞬間
それは細かく砕け
光の粒子となり
私を包んだ
光の粒子に包まれた私は
表現出来ないほどの
幸せを感じていた
こんな感覚が
あるものなんだ…
目が覚めた
朝だった
まだ包まれていた
先程までの幸せに
あの石碑には
なんて書かれていたんだろう
不思議だけど
懐かしい
良い夢だったな…
よし、起きるか
アンダラの光が指し示し
くじらのうたが導く
虹色の橋を
いるかと共に渡って
たどり着いたよ
約束の場所
仲間が待つ場所に
〜やるせない気持ち〜
やるせない気持ち
これも
そういえば
そういう感覚あったな
という感じになっいる
光の粒子に包まれたかのような
初めての幸せな感覚は
3年前に体感したこと
どんなことが起こっても
大丈夫だろうと
確信する程の幸福感
それから3年経ち
どんなことが起こっても
大丈夫だろう
なぜなら
自分が創り出している
現実だから
そういう自分になっている
「海の底には面白い世界が
あるらしいの!」
と瞳を輝かせた君が
深い海の底の世界に
旅立ったのは
遥か遠い日になる
君は知っていた
その世界の入口で
今までの記憶は
全て失われる
自力で思い出すことは
ほぼ無理だろう
それでも
その世界に魅了された君は
扉を開いた
君の体験の全てを
僕からは視ることができる
君の気持ちは
手に取るようにわかる
だけど
君からは何も見えない
何も覚えていない
自分が何者だったのかも
そうして
何千年もの間
君はくり返しくり返し
その世界を生きてきた
そして…
とうとう
君は思い出し始めた
ここではない場所を
自分が何者だったのかを
君は気がついた
自分を待っている存在のことを…
「ただいま」
「おかえり」
〜海へ〜
イメージの中に
いつも出てくる砂浜がある
そこでのんびりしている
何をするわけでもない
いつかたどり着く
場所なのかもしれない
自信がないのか…
そうか…
上手く伝わるかな…
君は
自信がないということには
自信を持ってるよね
〜裏返し〜
裏のない世界にいて
そこから来て
そういう世界に戻っていく
だから
気持ちの裏を読むとか
そういう事も
そういえばしなくなったな
気がついたかい?
背中の翼に
さぁ、一緒に飛び立とう
大丈夫
君は風に乗れる
信頼して
自分を
〜鳥のように〜
どんな自分でも受け入れた
みたくない自分の部分も
全部受け入れた
こうあるべきとか
そう思ってる自分
いろんな自分を
まるごと受け入れた
そして
軽くなった
そろそろ時間切れになる
悲しまないで
さよならを言った瞬間
君の中から
僕の記憶はなくなる
大丈夫
悲しみは続かない
僕は忘れないよ
楽しかった時間を
〜さよならを言う前に〜
1秒間に1億回?数億回?
詳しく覚えてないけれど
それくらいの凄まじさで
パラレルを移動しているのが
現実と呼ばれているこの世界
すぐ隣に
別のパラレルがあるのを
感じ取っている
目の前の人も
1秒前のその人とは別人