No.252『魔法』
小さい頃は魔法ってなんでもできていいなあって思ってた。
でも今は違う。
きっと魔法を使うにも努力が必要だ。
きっと頑張った人だけが手に入れらるんだ。
じゃあ、それってたくさん頑張った人の努力を魔法っていうのかな?
なんて考えるようになった。
No.251『君と見た虹』
君と見た虹は綺麗だった。
2人で綺麗だと話してたら君が突然走り出した。
この虹が消えちゃう前に虹の足まで行くんだ!だって。
ああ、君は眩しいね。
私はいつからかそんなこと考えるのをやめちゃったよ。
No.250『夜空を駆ける』
星になって夜空を駆ける。
どうかみんなの願いを届けられますように。
何もできない私だけど誰かのために行動するにはそうなるのが1番いいと思った。
大丈夫、大丈夫。怖くない。大丈夫だからあと一歩踏み出して。みんなのための星になるために。ここから飛び降りて。
No.249『ひそかな想い』
ひそかでいい。お前に拒絶されるくらいならこの想いは胸の奥深くに眠らせておいてやる。
知ってるよ。僕がお前に想いを告げたらお前は僕の目の前から消えてしまうんだろう?
分かってる。例えお前が僕を受け入れたとしても世界が許してくれないんだ。
それならだ。
想いなんて伝えなくていい。ただ僕の想いを知らないまま僕という存在をお前の隣に置かせてくれ。
いいんだよ、お前は何も知らなくて。
ただ笑っていてくれればそれだけで…。
No.248『あなたは誰』
僕はずっとずっと怯えてる。
君から「あなたは誰?」と尋ねられることを。
そういう病気なんだから仕方がない…そう、どうしようもないことなんだ…。
そうやって自分を言い聞かせるけど納得なんてできなかった。
君と僕の大切な思い出が一夜にして忘れ去られることを仕方がないなんて言葉で終わらせられなかった。
別に神様を信じるわけではないけど、今だけはどうか願わせてくれ。
どうか、1分1秒でも長く僕を覚えていてくれますように。
願わくば、君の病気が完治しますように。