No.13『「ごめんね」』
「ごめんね」
この言葉は私の人生で欠かせない言葉だ。
毎日一度は誰かに対して言う。でも最近は誰に謝っているでもなく、ただ心の中で謝罪を呟いている。
駄作ばかりでごめんね。
優しくできなくてごめんね。
私が私でごめんね。
私なんかが居てごめんね。
私なんかが生きててごめんね。
私はきっとこの謝罪を否定してほしいのだと思う。
書き続けて良いと、人に優しくできていると、私が私であって良いのだと、私がここに居て良いのだと、生きてて良いのだと誰かに言ってもらいたいのだ。
自分を好きにはなれない私だから、誰かから言ってもらえる言葉でないと私は自分を認められない。
これは傲慢な私の貪欲すぎる我儘だ。
こんな私で「ごめんね」
No.12『半袖』
暑い。何故こんなにも暑いのか。まだ5月のはずなのにだ。
正直半袖にしたい気持ちはやまやまだが、周りは日焼けを気にしてずっと長袖だ。だから、別に日焼けを気にしない私も長袖である。
結局こうして周りに合わせる私はこのままこうして生きないといけないのかな…。
No.11『天国と地獄』
小さい頃は天国も地獄もあると信じて疑わなかった。
だからこそ、悪いことはしてはいけないと思っていたし、良いことをして天国に行こうと思っていた。
じゃあ、今は?
ある程度成長するとさまざまなことを学んだ。
そのうちに気づいてしまった。天国も地獄も存在しないことに。いや、例えそれがあったとしても意味がないことを知ってしまった。
みんなが天国に行けるような生き方ができれば世界は平和なはずでしょう?
──でも世界は平和じゃない。
みんなが地獄に行かないような生き方をすればみんなが笑顔になるはずでしょう?
──でも悲しみ、泣いている人がこの世界にはたくさんいる。
じゃあ、なんで天国と地獄が存在するの?
No.10『月に願いを』
月に願いを。
どうかいつまでも、夜のような暗闇を照らし続けてくれますように。
月に願いを。
どうかいつまでも、暗闇にいる私の道しるべであり続けてくれますように。
No.9『降り止まない雨』
いつからか、私の心はずっと雨模様だ。
その前までは降っても雨はいつの間にか止んでいた。
だが、今はもう雨は止んではくれない。
時に緩く、時に激しく、雨は私の心を打ち続ける。
当然だ。
私にはもう、雨を晴らしてくれる太陽はいないのだから。
雨が降り続けて、滲んで、ぼやけて、溶けきった時、私はきっとまた太陽に会える。
その時まで傘は差さない。
早く…太陽に会いたいなぁ。