メイ

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6/24/2023, 1:57:33 PM

今日産まれた赤ちゃんは
1年後には歩いているかもしれない。

大人になると1年は短く感じるし
子供の頃のように大きな変化は感じないけれど

きっと1年後のわたしは
今日より素敵になっている。

6/23/2023, 1:53:54 PM

子供の頃は

わたしはお姫さまで
ペガサスや動物がお友達で
魔法が使えて
世界の中心にいた。


いつの間に

わたしはお姫さまじゃなくなって
ペガサスや動物たちはいなくなって
魔法の力は消えてしまって
モブキャラクターみたいな気分で
世界を見るようになってしまったのだろう。

6/22/2023, 1:23:13 PM

鳴り響く目覚まし。
慌ただしい朝ごはん。

着慣れたいつもの服を着て
最低限の身だしなみを整える。

玄関を飛び出して
すれ違う小学生の笑い声を背景に
早足で最寄り駅へ向かう。

ごった返す人の波。
押しつぶされそうな満員電車。
やっとの思いで目的地に着いて
一息つく暇もなくやるべきことが始まる。

そんな忙しない日常だけど。



目覚まし時計の音。
朝ごはんの味や食感。

服の肌触りや髪に櫛を通す感覚。
靴を履いた足の圧迫感。

玄関を出た時の陽の光。
歩く足の動きや呼吸の変化。

ごった返す人を見たり
満員電車で押し潰されたときの不快感。
その不快から解放された安堵感。

やるべきことに向かう気合いと
面倒くささと義務感と…。


その裏に豊かな感覚の世界もある。

6/21/2023, 1:10:18 PM

畑に実った苺の赤色。
公園の隅で見つけたクローバーの緑色。
見上げた空の青色。
風で舞い散る花びらの桜色。

池に浮かぶ水鳥の白色。
ひらひら飛んでる蝶々の黄色。
足元に咲いているすみれの花の紫色。
地平線に沈む夕日の橙色。

春の色をキャンディにして
ガラスの瓶に詰め込んで
お部屋に飾っておきたいの。

きっとキラキラひかって綺麗だわ。

6/20/2023, 12:11:47 PM

放課後の教室が好きだ。
いつもはザワザワ騒がしいこの場所が
今はシンと静まり返っている。
遠くから運動部の人たちの声が
微かに聞こえてくるくらい。

傾きかけた陽の光がキラキラ輝いている。
わずかに開けた窓から吹き込む風が
薄いカーテンをヒラヒラと揺らしている。

この窓際の席は夕焼けのグラデーションを
独り占めできる特等席。

誰にも邪魔されないこの時間と空間が好きだ。
図書館で借りた本を読んだり
宿題や自習をしたり
今みたいにただ空を眺めていることも多い。

ふと、足音がこちらに近付いていることに気付く。
こんな時間に校舎の端のこの教室までくるのは珍しい。

足音が止まり教室の扉が開かれる。
現れたのは、たまに話すクラスメイトだった。
特別に仲が良いわけではないが
いつもニコニコしていて話しやすい子だ。

「どうしたの?忘れ物?」

目が合ったので、問いかける。
相手は、下校時刻の過ぎた誰もいない教室に私がいても驚いた様子はなく
ふんわり笑ってこう言った。

「あなたがいたから」

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