貴方は、言葉遊びが好きだった。
「こっちに恋」
普段は、そんな強い言い方はしないのに、急にそんなメールをしてきた貴方。
多分、単純に、言葉遊びがしたかったのだろう。
確かに、最近はお互い忙しくて、全然会えていなかった気がする。
それでも、滅多に貴方はこっちに来て、なんて身勝手なことは言わないのに。
それとも、会いたいっていう気持ちを、伝えたかったのだろうか。
「愛にきて」
私も同じ気持ちだよ、という思いで、私はそう返信した。
今回は、お題と関係ない文章を書こうと思います。
小説でもありません。すみません。
昨日の私は、キラキラしていて、色んな人と会話をして、楽しい日を過していました。
特別な日、という訳ではありませんでした。
でも、いつもは噛み合わなかった歯車たちが、何かの手違いでカチっとはまって、急速に回り始めたんです。
奇跡的に色んなことが起こって、それは私にとっていい事だった故に、体と心が疲れてしまいました。
今日の朝、身体中が痛くて、だるくて、心も少し冷たくなっていました。
昨日の私はもう、いません。
今日はいつも通り、何も噛み合わない一日で、誰かといるのにずっと寂しくて。
昨日の私は、どこへ行ったのでしょう。
いつも通り、が、私にとっては、今日の私。
そう思いながら、今日も頑張って生きようと思います。
ここまで読んでくれて、ありがとうございます。
まだまだ拙い文章ですが、これからも定期的に書いていくので、温かい目で見て下さると嬉しいです。
私は小説を書いている身なのですが(最近は休止中)、いつも一番最初の文章を書くのに困るのです。
まず、セリフから始めようか、地の文から始めようか。
どの場面から、物語を語ろうか。
考える時間は、とても楽しいのですが、いざ書き始めると、自分の表現力のなさや、物語の詰めの甘さに嫌気がさして、結局書かなくなっちゃうのです。
でも、物語の始まりの部分は、当時の私の心を写す、鏡のようになってることが多いです。
だから、途中で諦めてしまっても、絶対にその物語は消さないようにしています。
小説は、私にとって日記のようなものなので。
今回は、いつもの登場人物たちは出てきませんでしたが、また、心が落ち着いたら書こうと思います。
あの日、初めてステージにたった時の、目の前に拡がった風景。
酷く、恐ろしかったのを覚えている。
たくさんの人の目が、私を凝視していたから。
この人たちに、私は自分の想いを、伝えなくてはいけない。
出来るのかな、私に?
結局、何も出来なかったのを覚えているけれど、あの風景は、今の私にとってとてもいい思い出になっている。
音楽は、演奏者だけじゃなく、聞き手と一緒に作っていくものだ。
目の前のお客さんから逃げていたら、この音楽は、誰にも届けられず、拾われず、静かに消えていくだけ。
この、何百人もの人たちがいるステージ、風景を、私は見渡す。
貴方を見つけて、思わず笑顔になってしまったのは、ここだけのお話。
「俺が地元に帰ったら、結婚しよう」
巷で言う、遠距離恋愛。
それでも、貴方は電話越しから、私を愛してくれた。
昨晩だって、そんな安っぽい言葉を私に投げかけてくれた。
すごく、嬉しかった。
いつになるかも分からない、遠い約束でも、私はずっと、貴方を待つと心から誓った。
でも、誓ったのは、私だけだったみたい。
貴方は、私が知らない土地で、知らない人と、一生の幸せを誓ったみたい。
貴方は私から、完全に遠ざかってしまった。
電話だけで繋がっていた遠い約束は、いとも簡単にちぎれてしまった。
それでも、私は小指に繋がっている赤い糸を、未だにちぎれないでいるのです。
糸の先には、誰もいないと言うのに。