「俺が地元に帰ったら、結婚しよう」
巷で言う、遠距離恋愛。
それでも、貴方は電話越しから、私を愛してくれた。
昨晩だって、そんな安っぽい言葉を私に投げかけてくれた。
すごく、嬉しかった。
いつになるかも分からない、遠い約束でも、私はずっと、貴方を待つと心から誓った。
でも、誓ったのは、私だけだったみたい。
貴方は、私が知らない土地で、知らない人と、一生の幸せを誓ったみたい。
貴方は私から、完全に遠ざかってしまった。
電話だけで繋がっていた遠い約束は、いとも簡単にちぎれてしまった。
それでも、私は小指に繋がっている赤い糸を、未だにちぎれないでいるのです。
糸の先には、誰もいないと言うのに。
4/8/2025, 1:23:48 PM