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1/25/2025, 11:23:00 AM

「ねぇ、あの話書き終わった?」

小説を書くのが趣味な貴方。貴方はこの前、力作が出来そうと、目を輝かせ声を弾ませていた。

「実は、まだ」

貴方は、ただそれだけ言った。でも、どこか悩んでいるようにも見えた。

「へぇ、 なにか行き詰ってるの?」

「うぅん、話の構成もオチも決まってるし、あとは書くだけなの」

「じゃあ、ほぼ完成してるようなもんじゃない」

私がそう言っても、貴方はまだ浮かない顔をしている。私は貴方の返事をゆっくり待った。

お月様が、夜の海を無機質に泳いでいる。その周りにはキラキラ光る深海魚たちもいる。星座に詳しくないけれど、オリオン座がある事だけわかる。でも、無数に光るそれらは、冬でしか味わえない儚さを感じさせる。

すると、貴方はいきなり口を開いた。

「この物語を、終わらせたくないの」

「終わらせたくない、って?」

「最近の楽しみが、この物語を書くこと、考えることだったのに、こんなあっさり終わらせていいのかなって」

それを聞いた時、あぁ、貴方っぽいなと思った。

物語の終わりは、貴方にとって生きる意味を失うことになるのかもしれない。

「この物語は、私が死ぬまで終わらない物語にしたいの」

誰にも読まれなくたっていい。と、貴方はよく口癖のように言っていた。小説を書くのは、自分を見つけるためであって、他人に見せるためではないと。

もしかしたら、見つかりそうなのかな。なんて、思っても見るけれど、きっとまだまだ時間はかかるだろう。

それを私は、こうやって静かに見守り続けていこうと、静かに決心した。

1/18/2025, 1:53:41 PM

手のひらで目を塞ぐと、沢山の光が暗闇の中を飛んでいるのが見えた。

小学生の頃の私には、それが面白くて、楽しくて、教室の中でキャッキャと騒いでいた。

他の子にどうしたの?と言われたから説明しても、誰もこの不思議な現象を分かってくれなかった。

だから、幼いながらに、あの頃の私は、自分の手のひらにしかない宇宙を見て目を輝かせていた。

手のひらの宇宙には、蛍みたいにのんびりと動いている星や、様々な色に変わる星……沢山の個性的な星たちが輝いていた。

自分にしか分からないものは沢山あったけれど、それでよかったのかもしれない。

それが、私自身だったのだから。

1/17/2025, 5:40:43 AM

透明な涙ってなんだろう。

涙って、透明なものじゃない?

でもきっと、ここで言いたいのは輪郭もない、目では見えない涙なのだろう。

きっとそれは、心が流す涙なのだろう。

見えないから、その人を傷つけていることに気づかないのだから

1/12/2025, 9:24:27 PM

初夢。

貴方と笑顔で話した、あの一時。

自分の思いに気づいてから、貴方の前で笑えなくなった。

でも、夢の中なら笑えた。

あの夢のつづきを求めて、私は今日も鏡の前で下手くそに笑うのです。

1/6/2025, 1:38:20 PM

「一緒に将来の夢を追いかけようよ」

「一緒に同じ高校と大学行こうね」

「一緒に同じところに住みたいね」

一緒にって、結構幼稚な約束事だけれど、それでも私には嬉しかった。

全部叶わなかったけれど。

君と一緒に、今度はお互いの夢を語り合って、笑い合いたいね。

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