朝に沈み、昼に嘆き、夜に酔う。
自分の限界を知り喘ぎ、それでも変わらぬ現実に残酷な雫が落ちる。
誰もが人の醜くさと儚さに触れ、
濃く、どこまでも続く霧に己を隠す。
自分の姿を割れた鏡でしか確認できず、
生ぬるい赤い涙に依存する。
今は、ずっと前から、そんな時代が流れ続ける。
しらない誰かから溢れた、いろんな雫たちで咲いた花は、
10年後も、100年後も、
ずっと美しく、汚く咲き誇るのでしょう。
永遠の時が経とうとも、私たちがいる限り。
ねぇ、そう思うでしょ?
「1000年先も」ўциа
美しい物語を紡いだ後、なにが残るでしょう?
ページをめくりきったあとの消失感と満足感?
今まで旅をし巡り合った人々との思い出や感謝?
危なかった状況の緊張感や緊迫感?
美しく幻想的な景色の輝きや切なさ?
終わりに近づいた時の頬を撫でる風の冷たさや心地良さ?
今まで体験した出来事に対する非現実感や高揚感?
考えれば考えるほど、雪のように沢山、舞い降りてきますね。
ぜひ真理を知ってみたい。
あなたの紡ぐ物語の結末はなんですか?
旅路の果てに残るものはなんでしょうか?
現実を見ようとしない私に。
是非あなたの結末を、その行く末を、
たくさん教えてくださいね。
「旅路の果てに」ўциа
目を閉じる。————
窓から見える空は、色を持たない色に包まれ
なんにもない学校の時を過ごし、
才能を比べ空を仰ぎ、
ふとしたタイミングで孤独を感じ、
泣くことも出来ずに、
布団に入る。
目を開ける。
目の前はノイズのかかったパステルカラーに、
温度のない風を感じ、
美しい城に、底のない海に。
人のいないこの場所に。
私は
今日もまた、観た酷い悪夢の夢を描く。
「こんな夢を見た」ўциа
——————。
深い世界に入る衝撃とともに、音が濁る。
美しい泡の呼吸が、
私に驚いて現れる姿が、
水光を反射し煌めく光が、
私の世界に不快感と諦めと美しさを積もらせる。
呼吸は、苦しくない。
上の方が、もっと息苦しいからでしょう。
一面に広がる蒼が私を深くへと誘う。
深く。もっと深く。
ここには美しい鰭も、きらめく鱗も必要ない。
そこに、生命の息づく気配は聞こえない。
ふと、上を向く。
上に行くにつれ、碧に変わる水の色を、
虹を微かに含んだ光粒を、
この瞳にちゃんと写す。
あぁ、なんて美しいのでしょうか。
上に、戻ってみたくなってしまいましたね。
「海の底」ўциа
あなたたちとたくさんの時間を過ごしましたね。
初めて教室で出会った時の雲も、
初めてご飯を食べに行った時の味も、
初めて一緒にカラオケに行った時の音も、
初めて一緒に映画を見た時の感情も、
初めてあなたたちと秘密を話し合った時の温度も、
言うのが怖くてはぐらかしたあの夜も、
ひとりで全てを諦めて逃げたあの日も、
全てが美しく、消えそうなくらい脆い思い出です。
これからもこんな日々を続けてくれますか?
私はこんな願いにも、ずっと軽い蓋をし
隠し続けようとするのでしょう。
もう、こんな蓋でもしまいこめてしまうこの想いたちに。
この、淡くぬるい泡沫を逃がさないために。
「美しい」ўциа