月影 零

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5/4/2023, 11:42:11 PM

大地に寝転び、空を見たげると雲が流れている。
目を閉じてふと頭に浮かぶのは姉と過ごした日々。
1番鮮明なのは…

―春が過ぎ、夏に差し掛かった日。
僕は姉と2人で両親の墓参りに来ていた。
両親の墓は丘の上にあった。2人の出会いの地らしい。
墓参りを終えた僕と姉は2人で寝転がって空を見ていた。
色々な形の雲が流れていた。
綿飴のような雲、飛行機雲、猫の形の雲…色々あった。
見つけては報告、それの繰り返し。
お互いに見つけた雲を言い合っては笑っていた。
楽しかった、本当に。

僕には両親との記憶がほぼない。
僕が小さい時に交通事故でこの世を去ったから。
だから僕の中にあるのは姉との記憶だけ。
寂しくなかったと言えば嘘になる。
友達の家族との思い出を耳にする度、
近所の子供とその親の楽しそうな声を聞く度、
すごく苦しかった、寂しかった、なんでだろうって、
なんで僕にはその暖かい思い出がないんだろうって。
でも、そんな僕にいつも姉は寄り添ってくれた。
僕にとっての光だった。大好きだった。
だから--もっと一緒に居たかった。


気づくと辺りはオレンジ色に染まっていた。
どれくらいの時間こうやっていたのか、分からない。
ふと、顔に触れてみると涙で僕の頬は濡れていた。
『優しい思い出をありがとう』
届くかも分からない言葉を姉さん達が眠る墓に
置いていく。
-これでもう少し頑張れる、息ができる。
だから進もう。父さんや母さん、姉さんの分まで。

5/4/2023, 8:46:34 AM

✾「ありがとう」そんな言葉を伝えたかった。その人のことを思い浮かべて、言葉を綴ってみて。✾


-僕が「ありがとう」を伝えたいと思ったのは、
今まで出会ってくれた人達です。
今まで出会ってくれた皆さんのお陰で今の僕がいます。
何かに挑戦する事を怖がっていた僕の背中を
押してくれた人。
壁にぶち当たった僕にアドバイスをくれた人。
目の前が真っ暗になった時、僕の手を引いてくれた人。
泣き出してしまった僕を優しく抱きしめて、
弱い僕を受け入れてくれた人。
一緒に笑って毎日を楽しく過ごしてくれた人。

多くの人が僕の人生を作ってくれました。支えてくれました。そんな皆様へ、ありがとうございます。

☂そして、僕のただただ拙い文章を読んで下さる皆様へ、
こんな、思いついた事をそのままぶつけたような文章を
読んでくださって、「もっと読みたい」と仰って下さって
ありがとうございます!その言葉を励みにこれからも
想いを言葉にぶつけていきます、良ければ読んでいってほしいです!

改めまして、僕、零を見つけて下さり、
僕の言葉を受け止めて下さりありがとうございます!

5/2/2023, 10:43:46 AM

お願いだから優しくしないで
優しくされると弱くなるの
強くあらなきゃいけないのに
その優しさに包まれる度弱くなってく
優しさという温もりを知ってしまったらもう戻れない
冷たい現実以外の何も知らなかったあの頃には
戻れなくなっていく
温もりを知ってしまったからもうその温もりを
手放せない
もう離れられない
だから
だから……

-僕に優しくしないで。
見捨ててよ、こんな役たたずで愚鈍な僕を。
その温もりで僕を包まないで。
愛してるなんて、言わないで。

4/30/2023, 10:42:55 AM

ここは楽園。
絶望の淵に追いやられた人達が集う楽園。
家族や恋人、恩師を目の前で失った人が多いが、
中には余命宣告を受け生きたかった人生を失った人も、
仕事や学校で自分の存在意義を見失って、
命を絶った人もいた。

此処にいるのは本音の言い方を忘れ、涙の流し方を忘れ、
笑い方を忘れ、息の仕方を忘れ、何もかも忘れて。
そして"自分"を見失った、迷子になってしまった人達。
彼らは"絶望"という決して癒えることない痛みを負った。
そんな人達が集うこの場所は
互いにその絶望を分け合える、絶望とは無縁の、
絶望から解放された自由な場所……

なんて言うのは建前。
ここは、様々な絶望を抱え、自ら命を絶った人達が
あの世に行く前のほんの僅かな時間を過ごす
「溜まり場」みたいなもの。
皆迎える結末は同じだからさ。
―せめて、この"楽園"で
今まで味わった絶望を忘れて晴やかな気持ちで
旅立って行って欲しい。

4/30/2023, 3:34:40 AM

風に乗ってふわりと春が香る。
サクラだったり菜の花だったり色々だ。
どれも良い香りで思わず深く吸い込みたくなる。
冬とは違った、どこか温かい香りが辺りを満たす、
そんな季節が僕は好きだ。

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