霧がかかった日の出の空。
山に囲まれた田んぼにある細道をたどる。
田舎者で学校も遠くてね、市内の方はそんなにかからないってよ。んでもうちの町は隣の学校よりも大きくてよ。ちょいと自慢できんのよ。
朝早く学校に行くとね、うちの町じゃ人気のユエちゃんがね、西校門前でよおさんにゃごとあそんどってね。うちとサエコとハルトで隠れ見すんのよ。
そんときのユエはいつもよりべっぴんさんに見えとってね、うちら3人の秘密事なんよ。
「あんな顔見られちょったら、ユエに惚れるバカがおるかもしれん!」
ってハルトがゆっちょったんよ。
んでもね、ユエ、人間よりネコの方が好きゆうちょってよね、ハルトは無理やろな。
お題 すれ違い
窓から見える都会の夜景に感傷的になって泣いてしまったって。
酒も煙草も暴力も、全部全部、人間のせいなんだって。
ママの言うとうりニンンゲンは醜く脆く法螺ばかりで、僕には何で生きているのか理解出来なかった。死んだ方が楽なのにね。
ボクみたいなのを呼ぼうとするけど、電気でできた夜景より、月に照らされた海の方がボクみたいな透明な生き物は大好きなんだよ。だって、静電気が怖くてね、感電死しちゃったらどうしようって思っちゃうんだ。
その他にも、樹海からボクにあいにくるヒトが多くて、ボクは困るんだよ。確かに自然は好きだけど、ボクの出身は海だからね。
海に行けば、月も星も空も水も見守ってくれるし、ボクは何時でも君達を待ってるからね。
お題 夜景
空が泣く時は、私も一緒に泣きました。
空が笑う時は、私も一緒に笑いました。
辛い現実に目を背けたくなっても、
空は最初から見守ってくれました。
空と共に在りたい私は、いつしか
星になってしまいました。
お題_空が泣く
君からのLINEを待つ時間は身を焦がすほどにじれったい
お題_君からのLINE
命が燃え尽きるまで、好きだと言って欲しかった。
結局は強欲でしかなく、残ったのは不燃焼の恋だった。
お題_命が燃え尽きるまで