いつか出掛けてみたいと思ってたあの街へ
あなたが連れて行ってくれると言ったから
とても楽しみにしていたの。
でも急にいけなくなったと連絡来て、それっきりあなたからの連絡が途絶えてしまった。
私があの街へ行きたいと言わなければ、今でもあなたはわたしと居てくれたのでしょうか?
それさえも聞けなくて、あなたは一人で遠くの街へいってしまったの。
遠く遠く…あなたはわたしを置いて一人で逝ってしまったの。
現実逃避したくなる時は兎に角眠る
眠ってる間は何も考えなくていいから
何なら夢の中では何にでもなれるし
すべて自由だ
だからどうしようもなく逃げ出したくなる時は眠ってしまう
ただ残念ながら目が覚めれば何も変わらない現実が待っている
わたしの現実逃避はなんて安上がりなんだろう
幼なじみの君
ずっと好きだった
ずっと一緒に居たかった
君はそんな僕の気持ち
知っていたのかな?
あの頃のこと
もうはっきりとは
覚えていないけど
ただ君を好きだった
それだけは覚えてる
君は今…
どんよりと
重たい雲に覆われて
空が大号泣
きっとこの世の中で
あまりにも
理解しがたい事ばかり
次から次に起きていて
そんな地上を見下ろす空の
心、鬱々…
空だって泣きたくもなるよね
もう少しもう少しだけ
幸せが溢れる世の中に
なればいいと
物憂げな空は思う
まさに今、義娘のお腹に小さな命が宿っている。
初孫だ。
私はどちらかというと親には不適合な人間だと思っている。
だから息子のことも大切には思って育ててはきたが、溺愛したり、ましてやお嫁さんに取られたなどというと感情もなかった。不思議とお嫁さんは本当の娘のように可愛くて仕方ない。母性本能が欠如した親だと思ってきた。なので始めは息子が結婚したとしても子どもはつくらないかも…と言った時もそんなにショックではなかった。正直、別に孫が見れなくても寂しいとも思わなかった。
それなのに妊娠したと聞いた途端に何故か、その小さな命が愛しくてたまらなく、早く会いたいとさえ思っている自分に、自分が一番驚いている。
小さな命…小さいのにすでに大きな希望になっている。
母親不適合な私は息子がお腹に宿った時も愛しくてたまらなかったことを、ふと思い出した。
小さな命、それは本来、人を優しい気持ちにし、愛情ある者へと変えてしまう不思議な不思議な生き物なのだろう。