Echo

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7/18/2023, 4:56:11 AM

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       20■■年にみつけたカメラデータより



お題:遠い日の記憶

7/17/2023, 5:38:47 AM

夕焼け、黄昏時、赤く写し出される町並みもつかの間。
太陽を追い落とすように、青褐色が迫り、あっという間に星が出る。
いや、元よりそこにあったんだが。

見えないもの。
見えにくいもの。

ふと思い出したしたのは、暑く、まだ太陽の高かった昼下がり。
「みて! くましゃん!!!!」
大きく声をあげ、嬉しそうに天を指した子供の指先。
「ほんとうだ! 大きくてふわふわだねえ」
と破顔する母親をみて、同じように空を見てみたがただの大きな雲にしか見えなかった。
あの子がこの空を見れば、きっと新しい星座を結ぶのだろう。

私はきっと気づけない。




お題:空を見上げて心に浮かんだこと

7/15/2023, 9:30:06 PM

泣いても笑っても最後の選択だ。
君は何を望む? 何をつかむ?

「おれは、それでもクロさんと帰るんだ! 明日みんなで笑うために」

おれはそう決めるとコートを雨よけのように、頭上に掲げて走りはじめる。

最早それは数えることも出来ず、黒い雨のようにあなたへと降り注ぎ、その皮膚を貫き、溶かしていく。

痛い、熱いーー

苦痛に顔を歪めながらも、あなたは走る足を止めないだろう。
眼前の醜悪な祭壇にたどり着いた途端、安堵からかがくっと崩れ落ちた。
否、あなたの足が溶け落ちたのだ。
足元が赤黒く染まっていく。
その血によって、祭壇はその役目を果たそうとしはじめる。
産声がいまーー

「させるかああああああ」

近場にあった、液体をたたえる杯のようなものを壊し、クロを祭壇から引き剥がす。

穴が空き、溶けかけの腕がミチリと嫌な音を立てる。
それでもあなたは祭壇から切り離すことに成功した。
しかし最早限界だった。
その手に命の鼓動を感じながら、あなたは意識を手放すでしょう。

「...う、ここは? っ!? ましろ!? なんで? こんな」

意識を取り戻したあなたの目の前に、あなたを力なく抱いたまま地に伏せるましろの姿があった。
かろうじてあなたの知る姿ではあるが、その皮膚は溶け、変色し、至るところに穴を作っている。
吹き出す血が止まらない。

「呪文を使う」

あなたは即座に判断する。
そうしなければ、庭崎ましろは死んでしまう。
沈黙した祭壇にあなたは向き直る。
その口から紡がれるのは、

「いあ いあ」

先程自分を捉え、捧げた男が唱えたものとは別の呪文。
あなたが研究室で見つけた呪文を唱え終わる。
光が空間を埋め尽くす。

「今回は面白いものを見せてもらえた。サービスだ。記憶と引き換えに戻してやろう」

その声と共にあなた達の運命のダイスが振られる。
ましろ:3 クロ:4
ああ、なるほど。
あなた達はーー

「さて、このシーンで終わりなんだけど。何かやりたいことある?」
「いや無いね。満足した」
「ぼくもいいかなー。やりたいこと全部やったし」
「おっけ。では、これにてクトゥルフTRPG終了です」

「「「お疲れ様でした!!!」」」




お題:終わりにしよう

7/14/2023, 11:31:54 AM

間違った時に止めてくれたのは貴女だった

たっだ方貴はのたれくて居に側に時い辛














お題:手を取り合って


私信
9作品目の今回で累計♥️が100を達成しました。
読んでもらえた上に、こうして反応を頂けるのは大変ありがたいことだと思います。
また、少しでも何かを与え合えていたらと。
欲をかけばそう思います。
この私信を手を取り合ってというお題の時に書くことが出来たのも感慨深いものです。

7/13/2023, 12:32:20 PM

勉強はどちらかというと好きだった。
知ることが楽しかった。
分かることが嬉しかった。
解けることが面白かった。
けれど、幼い私には勉強はやはり頑張ることだった。

ただ、それ以前に私を勉強に駆り立てたのは、

運動は出来なかった。
美しくはなかった。
可愛げもなかった。
長女ではあったが、長男ではなかった。

どうしても、
家族にとって私は弟よりも優れてはいなかった。

高二のクラス替え、私の今までとこれからが、担任の評価の対象にすり変わるのを感じた。
進学クラスに入れられた時、模試の結果は全国1桁だった。

それでも、弟のチームが1勝した日に勝てなかった。
おめでとうという祝福も、頑張ったなという労いも、私のものではなかった。

次もその調子で。
お前ならできる。
もう少しだったな。
そんな言葉が欲しいんじゃない。

どうすれば、
私はどこまで、
私の方が弟よりーーーー





私は勉強を頑張ることを止めた。




お題:優越感、劣等感

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