日差しが暑い。5月上旬だというのに…。去年のこの時期はこんなに暑かった覚えがない。衣替えを早めにしておいて良かった、と過去の自分を褒めた。
5月上旬といえば、ゴールデンウィーク。暑すぎてどこかに出掛けたいと思えない。ほとんどの人は、実家に帰省したり、泊りがけの旅行に行ったりするのだろう。しかし自分の実家は無いも同然…。家族仲が悪すぎるのだ。父と母の3人家族なのだが、母は交通事故で自分が小さい頃に他界した。そのショックで、父はギャンブルにハマってしまい、今では借金ばかりを作っている。まともに働こうともしない父を好きになれず、大学入学を期に一人暮らしをすることにしたのだ。旅行に関しては、一緒に行く友人がいないこととバイトで生活費を稼ぐのが精一杯なので諦めている…。いつかは旅行に行けるといいな。
※フィクション
【お題:半袖】
自分にとっての天国は、土曜日。平日がやっと終わった感じと、「明日も休める」という休日1日目の幸せ…。課題を明日に後回しすることもできる(自分はそんなことしないが)。
自分にとっての地獄は、月曜日。夢のような休日から平日という現実に戻された感じ…。1週間の中で1番長く感じる。
【お題:天国と地獄】
新月のある日、夜空に願い事をした。
「同級生に会えますように。」
数日後、町中を歩いていたら、偶然同級生に会った。自分よりも背が高いが、顔は当時のまま。懐かしい気持ちに浸った。もう2度と会えないのではないか、と思っていた。ずっと話していても時間が足りなかった。また会おう、と約束をしてこの日は別れた。
半月が見える頃、同級生とカフェで待ち合わせをした。このカフェは自分の行きつけの場所だった。彼の行きつけも同じだったことに驚いた。自分はエスプレッソとチュロス、彼はココアとチョコドーナツを頼んだ。彼はココアの中に粉砂糖を入れて飲んだ。流石甘党…いや、甘すぎるだろ。この日はのんびりと話し、次は買い物に行こう、と誘ってくれた。
満月の頃、待ち合わせ場所のお店に行った。だが、時間になっても彼が来ない。しばらく待ってみることにした。どれだけ待っていても来ないので、1人で買い物をして自分は帰った。
何度メールを送っても、彼の既読がつかない。自分は諦めることにした。
「また会えればよかったのに…」
月に向かって呟いた。
※フィクション
【お題:月に願いを】
振られた。放課後の2人きりの教室。前から気になっていた人。友達としての関係だったが、ずっとこのままなのは嫌だった。相手だって、「好き」って言ってくれたのに。どうして…。
振った。放課後の教室。ずっと友達のままでいたかった。だから断った。今頃、彼女の心は土砂降りだろう。「好き」とは言った。だけど、自分のプライドが許さなかった。「女」である自分が「彼女」を好きになるなんて…。好きになってしまうなんて…。
※フィクション
【お題:降り止まない雨】
あと2週間で定期考査…。課題の範囲が多い。勉強しなきゃいけないことは分かっている。なのにやる気が出ない。この期間に限って、部屋の掃除がしたくなるのはあるあるだろう。普段から部屋をきれいにしろという話なのだが…。高い目標は立てたいが、高ければ高いほどやる気の量が減ってしまう。「自分には目標達成できない」とネガティブになってしまう。テスト期間も課題の量も既に決まっていることなので、どうすることもできない。逃げれる方法なんてないのだろう。ただ頑張るしか無い…。
【お題:逃れられない】