外から音が聞こえる。規則的な笛の音。ワッショイワッショイという掛け声。外には何があるのか?非日常の世界に足を踏み入れたい気持ちはある。でも、この檻から出ることを親は許してくれるのだろうか?決まりに逆らえば…、と思うと怖くて仕方がない。…今日くらい許してもらえるよね。外に出るついでに助けも求めよう。こんな生活はもう嫌だ…!
※フィクション
【お題:お祭り】
もう夏か…。そろそろ進路を決めなければいけない。頭では分かっている。しかし、自分の将来を想像できない。ここを卒業したら何がしたいのか、よく分からない。
そもそも、なぜ学校に行かなければならないのか。勉強なんて家でもできる。人間関係が苦手な自分にとって、学校は怖いもの…。親に怒られない程度にズル休みをし、通信塾で勉強は補っている。義務教育は終わったのだから、進学しないという手もある。しかし、ニートも仕事をするのも嫌だ…。
知らないうちに外が明るくなっている。将来を考えるだけで1日が終わろうとしている。最終的な結論は、「昼夜逆転している自分に将来なんて存在しない」ということ。約15年生きた自分の人生は終わったも同然。窓から眩しすぎる光が入ってくる。同い年の人は皆、その光のように明るい将来があるのだろう。カーテンを閉め、窓に背を向け、布団に寝転んだ。
※フィクション
【お題:日差し】
今の時期は梅雨。今年は異常気象で例年よりも遅れている。「雨で嫌だ」「ジメジメしているから嫌い」などのマイナスなイメージを持つ人は多いと思う。しかし、それだけでないと自分は思う。
梅雨の時期で自分が好きなのは、雨の匂い。特に夜は暗いので、匂いに意識が集中する。夜の寂しいような雰囲気を、しっとりとした雨の匂いが包んでくれる。それが心地良いと思う。
【お題:あじさい】
人生には、様々な選択がある。
↓余談↓
約1週間投稿を休んでました…。サボっていた訳ではなく、勉強を頑張ってました。これからもマイペースに投稿していきます!!
【お題:岐路】
私は電車で高校に通っている。普段は1人で電車に乗るが、今日は久々に友人と帰ることになった。その友人は部活に所属しているので、私と帰る時間帯が違う。しかし、テストの期間や部活動の大会翌日などは、今日のように同じ時間帯に帰ることがある。
駅に着くまでの間、私たちは色々なことを話した。テスト範囲が広すぎる、部活の調子はどう?、などの何気ない会話。いつも通りの下校…だとこの時は思っていた。
駅に着き、鞄の中を少し片付けた。
「久しぶりに一緒に帰れたし、写真撮らない?」
私は賛成だったので、友人の後ろに立った。自撮りをするのだろうと思ったからだ。しかし突然、腹部に衝撃が…。押される力が強すぎて、その場に立っていられない。駅構内にアナウンスが…。電車が来る…。どうにもできない…。
「…ごめんね、笑」
友人の声が聞こえた気がする。
※フィクション
【お題:「ごめんね」】