「やりたいことなんてありません」
最近そんな言葉を耳にする
漫画に憧れたのかよく分からないがそれを誇らしげに言う人たち
それを不幸だと思っているのか分からないが
かっこいいと思うらしい
でも正直、馬鹿らしいと思う
正直、聞いているのが恥ずかしいし
正直、そんなわけないだろ、息したいだろなんて思うし
正直、やりたいことがない、のは不幸ではなく可哀想な人だと思われるだけだし
本当に不幸なのな
「やりたいこと」なんて考えることすら許されない人達
だから簡単に「やりたいことがない」なんて言ってはいけない
これから「やりたいことは?」と聞かれたら
「呼吸です」と答えればいい
不幸をかっこいいと思うのは絶対にしてはいけないことだから
私は寝るのが怖くてたまらなかった
もし寝ている間に誰かに襲われたら
もし寝ている間に呼吸をするのを忘れてしまったら
もし寝ている間に大切なものが壊されてしまったら
そう考えると目をつぶっても寝れなくて寂しい夜を1人過ごしていた
それでも眠り続けるのは好きなものは目が覚めた時にしか見れない「朝日」
起きたら朝日がやってくる
これを心配しすぎて普通に思えないからこそ特別だと思える自分が少しだけ誇らしかった
でも心配するのは疲れてしまうから
いつか誰もが起きたら美しい朝日がある、それを当たり前だと思える日が来ますように
これはきっと誰もが望んでいることだろう
「大人から好かれるいい子ちゃん」
ずっとずっと疑問を持たずに無意識にそう生きてきた
同年代の子に嫌われても
…あれ、デメリットが少ないぞ?
親の言うことを忠実に聞いて生きる
反抗せず、抵抗せず、
でも小さい頃に私はそれをやめた
何故だろう
そうすれば楽だったはずなのに
今更考えてもしょうがないのかな
だってとっくに「岐路」は過ぎたのだから
でもきっと何かを得られたはずだとふと岐路を振り返る私は満足しているのだろうか
ずっと不思議に思ってた
君は誰?
でも君は答えてくれない
好きなものは?
得意なことは?
自慢できるものは?
でもね、何故か
嫌いなもの
苦手なこと
悪いところは教えてくれる
今日世界が終わるのだとしたら
きっと私は「まだ嫌だ」と言うのだろう
まだ私を理解しきれていないのだから
せめて「世界が終わる」その時までには君を理解しようと思う
私は最悪を愛した
みんなが最悪と言う結果を愛した
勉強が出来ないところも
運動が出来ないところも
努力が出来ないところも
そんな自分の「最悪」な部分をみんなはいらないというのだから
せめて私くらいは愛そうと思う
そしたら「最悪」が詰まったと言われても「最悪」じゃないと言い切れるのだから
だから私は死んでやんない
私は私を愛してるから