私は人間だ
誰にもこれだけは言えない

人間だから動物を食べるし
人間だから憎しみを持つし
人間だから自然を巻き込んでまで壊そうとする

だから誰にも言えない
私が人間だなんて


誰にも言えない秘密


でも、いいとこだってあるから私は私だと言っておこう

いつだって自分が見ているものは世界だと信じてきた

例え人に嫌われても
例え上手くいかないことがあっても
例え誰も自分を愛していないと分かっても

自分はこの世界で生きなければいけないんだと信じていた
でもその信じてきたものから目を背ける瞬間はあっけなく訪れた

自分が生きてきたのはただの｢狭い部屋｣
｢世界｣とは比べものにならないくらい狭い狭い隠密な部屋

そしたら少しは心が楽になるでしょう？

失恋は笑って欲しい。
一緒に泣くのではなく
一緒に愚痴るのでもなく
一緒に並ぶのではなく

例え私が大泣しても、笑って欲しい
少しその時は腹を立ててしまうかもしれないけれど

｢失った恋心｣を埋めるのは｢笑う時間｣しかないと知ってしまったのだから


好きでいた時間を知っているのは自分だけ


笑って私

嘘つきで何が悪い
嘘をつかなかったらどうせみんな離れていく癖に
嘘をつかなかったら誰も助けてくれない癖に
嘘をつかなかったらすぐいなくなる癖に

みんなそれが分かっているから嘘つきを辞めないんだ
｢正直に｣こんなことを偉そうに語ってる奴らも嘘をついている癖に


でもせめて心の中では｢正直｣でありたいと思っているのは嘘なのだろうか