奈緒

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12/6/2022, 12:05:53 AM

『眠れないほど』





「お土産沢山待ってるね」


学年の違う彼女が、修学旅行に行くらしい。


3泊4日の長旅で。


「会えないのは寂しいけど、、」


ポツリと呟く。


彼女はニコッと微笑み、僕の頭を撫でた。


そろそろ行くね、と言って彼女は電話を切る。


修学旅行中、色んな写真が送られてきた。


綺麗な風景、美味しそうなご飯、友達との写真。


羨ましかった。


修学旅行に行ったことより、彼女の友達が。


自分が同じ学年なら、今頃彼女とこんなふうに巡れたのだろうかと。


過去にも同じように年の差を恨んだことがあった。


そんなこんなで彼女が修学旅行に行ってから3日がたった。


4日目の朝。


いつもと変わらず起きると、LINEが入っていた


【おはよ!お土産渡したいんだけど、いつ会える?】


すぐさま返事をした


【いつでも大丈夫!!合わせるよ〜】


💬【明日放課後いくね!学校近くのカフェで待ってて!】


【わかった!会えるの楽しみ´`*】


💬【私も!!早く会いたいしなんなら一緒に行きたい、】


💬【今度いこうね、?】


僕の彼女は可愛い。


性格も顔も美人顔で、誰も怖がって寄り付かない。


でも、その中で可愛いものが好きとかいうギャップがある。


かわいい。


こんな彼女に早く会えるなんて、楽しみでしかなかった。


その日の夜は眠れなかった。

12/2/2022, 6:48:56 PM

『光と闇の狭間で』





光と闇って言ったら昼と夜


昼と夜って言ったら明るいと暗い


明るいと暗いって言ったら元気と悲しい


元気と悲しいって言ったら感情


感情と言ったら人間


人間と言ったら光と闇


じゃあ、光と闇の狭間って言ったら?

11/30/2022, 10:57:56 AM

『泣かないで』




遠距離恋愛をしていた。


私の彼氏は泣き虫だった。


私と一緒にする一つ一つに感動して、


会った時も、遊んでる時も、帰る時も泣いていた。


そのたんび私は「泣かないで、また会えるから」


と慰めていた。


付き合ってから4年とちょっとが経ち


彼も私も社会人になり。


会う頻度が高くなった。


相変わらず彼は泣き虫だった。


「泣かないで、だいじょうぶだよ」


「また会えるから。」


次に会うのは2ヶ月後。


2ヶ月に1回、片方の家でお泊まり会をする約束。


次回は私の家だった。


2ヶ月が経って、彼がこっちの県に来た。


「おーい!!!」


駅からでてきた彼が、こっちを見て手を振った。


仔犬みたいだなぁ、と微笑みながら手を振り返した。


その瞬間


彼にトラックが突っ込んだ。


ドン、と鈍い音が鳴る。


周りが叫ぶ中、私は何も出来ず、その場に立ち尽くした。


動けたのは5分後くらいだろうか。


紙袋を片手に手を振る彼が脳裏に焼き付いていた。


「ッッッッッ!!」


救急車の音で気が付く。


救急車に彼が運ばれていく。


私も乗った。
































しばらくして、彼が病室に入った。


「回復は難しそうですね、」


「身体の損傷が激しく、さらにショックで心臓が止まっています。」


私は絶望的だった。


さっきまで満面の笑みだった彼ともう喋れないなんて。


死ぬことも考えた。


でも、もしかしたらまた話せるかもしれない。


そう思って見舞いを欠かさなかった。


ある日のことだった


彼が目を開けて、私に話しかけた。


「ごめん」


私は泣いた


彼が謝ることじゃないのに。


とか、


目を覚ましたのね、という嬉しい気持ち


だとか。


涙を堪えるのが辛かった


「わ、たし、こそ、ごめんね、ッ」


実はあの日、私が早く会いたいといって早い新幹線で来てもらったのだ。


「わたしが、、ッ早く会いたいなんて言わなきゃ、」


色んな感情が混ざって涙が溢れ出た。


すると彼は微笑みながら、


「泣かないで、ぼくは君が泣いてるの、すきじゃない、」


そう言いながら、目を閉じた。


「君の笑顔は、だいすきだよ」


それから、もう目を開けることは無かった。























あれから5年が経ったけれど。


彼よりいい人が見つからなくて。


12月が近づくと、毎年思い出す。


彼の墓参りに行くと、彼が言ってるように感じた。


『泣かないで』

11/29/2022, 11:20:39 PM

『冬のはじまり』




「はあ。」


学校で嫌なことがあって、ため息を吐く。


息が白い。


周りをよく見ると、葉っぱに霜もついていて、


クリスマス商品が売られ始めていた。


寒いから冬は嫌いだ。


でも、冬になると、君が電車通学になるから。


少しだけ頑張ろうと思えるんだ、

11/28/2022, 10:01:20 AM

『終わらせないで』








『この関係、終わらせよう』



彼に、好きな人ができたらしい。



私は彼のことが好きだった。



でも、ただの体の関係だし、彼も私を見てくれないのは分かってる。



それでも、



「終わらせないで」

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