奈緒

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『眠れないほど』





「お土産沢山待ってるね」


学年の違う彼女が、修学旅行に行くらしい。


3泊4日の長旅で。


「会えないのは寂しいけど、、」


ポツリと呟く。


彼女はニコッと微笑み、僕の頭を撫でた。


そろそろ行くね、と言って彼女は電話を切る。


修学旅行中、色んな写真が送られてきた。


綺麗な風景、美味しそうなご飯、友達との写真。


羨ましかった。


修学旅行に行ったことより、彼女の友達が。


自分が同じ学年なら、今頃彼女とこんなふうに巡れたのだろうかと。


過去にも同じように年の差を恨んだことがあった。


そんなこんなで彼女が修学旅行に行ってから3日がたった。


4日目の朝。


いつもと変わらず起きると、LINEが入っていた


【おはよ!お土産渡したいんだけど、いつ会える?】


すぐさま返事をした


【いつでも大丈夫!!合わせるよ〜】


💬【明日放課後いくね!学校近くのカフェで待ってて!】


【わかった!会えるの楽しみ´`*】


💬【私も!!早く会いたいしなんなら一緒に行きたい、】


💬【今度いこうね、?】


僕の彼女は可愛い。


性格も顔も美人顔で、誰も怖がって寄り付かない。


でも、その中で可愛いものが好きとかいうギャップがある。


かわいい。


こんな彼女に早く会えるなんて、楽しみでしかなかった。


その日の夜は眠れなかった。

12/6/2022, 12:05:53 AM