10/21/2022, 1:52:17 PM
ずっとあなたを見ていました。
あなたは高嶺の花で、僕なんかが告白出来る訳もなくて。
ただあなたの背中を、目を細めて見ているだけでした。
だからなんでしょうね、認知さえされないのは。
けど、もし…もし、僕が声が枯れるまで叫び続ければ、あなたは僕を見つけてくれてましたか?
10/19/2022, 3:17:33 PM
人に合わせて生きてきた。
自分の意見はゴミ箱に捨てて、相手が望む模範解答のような意見だけを拾い集めて、とにかく笑っていた。
そうしないと嫌われると思ったから。
だけどそうしているうちに、気が付けばすれ違い、みんな離れていった。
空っぽな人間…私に相応しい言葉だ。
私はこれから先も空っぽな人間のまま、伝えたいことの半分も言えずに、後悔しながら死んでいくのかな…。
10/18/2022, 2:46:11 PM
ほかの季節よりも明らかに短い秋。
気が付いた頃にはもう去っている。
だからこそ秋晴れの日は、いつもよりも少し特別な日のような気がしてしまう。
そんな特別を求めて、私は今日も空を見上げる。
光も温かさもない空…。
だけど不思議と惹き付けられてしまう。
…あ、そっか。
これが私にとっての秋晴れなんだ。
10/17/2022, 1:03:48 PM
一度触れてしまったら最後。
その呪いからは逃れられない。
全てを見透かしてしまいそうな鋭い瞳も。
私を焦らすかのようなその態度も。
全てが愛おしい。
忘れたくても忘れられないあなたの姿。
離れたくない…、けれど離れなければならない。
だから私は、あなたから手を離して駆け出した。
『はぁ、はぁ…すいません、遅れました』
「遅刻の理由は…?」
乱れた呼吸を整えた後、私は先生の瞳をまっすぐ捕らえて言った。
『…猫を、触ってました』
10/16/2022, 11:15:06 AM
やわらかな光が私を包み込む朝。
心地よいはずなのに何故か体は気怠くて。
まだ寝てたいと叫ぶ私の体は言うことを聞いてくれない。
…ならば仕方ない。
『もう一回寝よう』