七色っつったらよォ、まず思い浮かぶのは虹だよな。空に突然現れて、気づいたら消えてる。まるで誰かさんの給料みてぇに儚いもんだ。でもまぁ、そんな一瞬だからこそ、余計に綺麗に見えんのかもしれねぇな。
でもよォ、七色っつーのは、なにも虹だけの話じゃねぇ。人間だって、いろんな色を持って生きてんだ。楽しい時はパーッと明るい色、落ち込んでる時はどんより曇った色、腹が減ってる時なんか、もはや灰色通り越して無色透明だ。そう考えりゃ、人生もカラフルってことになるのかね。……まぁ、オレの人生はどっちかっつーと、七色どころか茶色と黒がメインなんだけどよ。
でも、どんな色でも悪くねぇんじゃねぇか? どんだけドス黒い色した日々でも、たまにポンと鮮やかな色が混ざると、それだけで面白くなる。だからよォ、甘いもんでも食って、たまには自分の人生に派手な色を足してみんのもアリかもな。
七色
記憶っつーのはよォ、まるで酔っ払ったオッサンみてぇなもんでな、こっちが覚えててほしいことはさっぱり忘れやがるくせに、忘れたいことばっかりしつけぇくらい覚えてやがるんだ。
例えば、昨日の晩メシ?知らねぇ。試験の答え?そんなん覚えてたら苦労しねぇ。でもよォ、小学校の時に好きな子の前で盛大に鼻水垂らしたことは、一生鮮明になり続けるっつーね。オレの脳みそ、なんの嫌がらせしてくれてんだコノヤロー。
でよ、そういう都合の悪い記憶ほど、夜中に勝手に脳内上映会始めやがるんだよな。「あの時あんなこと言わなきゃよかった」とか「なんであそこでコケたんだオレ」とか、誰も気にしちゃいねぇのに、こっちだけ悶え苦しむハメになる。いやマジで、深夜の布団の中で突然の精神攻撃すんのやめてくれや。
けどまぁ、どんな恥ずかしい記憶も、どんな情けねぇ思い出も、いつかは笑い話になる……と信じて、生きるしかねぇよな。だから今日も甘いもんでも食って、新しい記憶を積み重ねていくとするかね。
別れってのは、静かにやってくるもんだ。
気づいたら、もう隣にいたはずの誰かがいなくなってる。
昨日まで当たり前だったものが、手のひらからすり抜ける。
けどよ、寂しさに浸ってる暇はねェ。
人生ってのァ、止まっちゃくれねェからな。
過ぎた日々にそっと「bye bye…」を告げたら、
次は胸張って「hello」って言えるようにしねェとな。
新しい出会い、新しい景色、新しいオレ――
何が待ってるかはわかんねェが、
どうせなら面白ェもんがいいよな。
じゃあ行くぜ。
bye bye… そして、hello。
bye bye……
正直、オレにとっちゃ景色なんざ、どうでもいいモンだった。
生きるのに必死な時ってのはよ、
空の色も、風の匂いも、目に入っちゃいねェもんさ。
でも、不思議なことに、
あんたといた時間だけは、妙に鮮明に覚えてるんだよな。
あの日見た桜の色、
夏の夜に響いた虫の声、
冬の朝、白い息を吐きながら歩いた道。
どれも、あんたが隣にいたから、
オレの中に残ってるんだろうよ。
景色なんざ、いくらでも変わる。
でもよ、お前と見たソイツだけは、
オレの中じゃ、変わらず残り続けるんだろうな。
君とみた景色
大好きってのは、理屈じゃねぇんだよ。
「なんで好きなの?」って聞かれてもうまく説明できねぇし、好きだからって毎日ベタベタしたいわけでもねぇ。でも、いざ君が遠くに行こうとしたら、「ちょっと待て」って引き止めたくなる。
そんな感じで、君のことはもうどうしようもなく好きなんだよ。
いや、ほんと、オレにもよくわかんねぇ。でも、そういうもんだろ?
大好き