元気かな。
って思うたびに、
元気じゃなかったらどうしようって、
ひとりで勝手に不安になる。
かといって、元気ですって言われたら、
それはそれで、ちょっと複雑で。
元気かな。
たぶん、元気だよね。
わたしが知らないうちに、
わたしのいない景色で。
元気でいてね。
なんて、優しい言葉があるけど、
優しいふりをしてるだけで、
ほんとはずるい言葉だと思う。
だって、わたしの知らないところで、
あなたが元気なの、
ちょっとだけ悔しいから。
元気かな
あの約束を覚えているだろうか。誰もが、いつか守るべきだと思っていた約束。だけど、時間が過ぎるにつれて、その約束はただの言葉に過ぎなくなった。人は、どんなに強く誓っても、結局は自分の都合で動くものだと、気づかされた。遠い場所にいるあなたに、もう一度会うことはないかもしれない。それでも、心の中では、いつまでも約束を守ろうとしている自分がいる。しかし、それが叶うことはないと、どこかで分かっている。
「遠い約束」
新しい地図を手にしたって、最初は何もかもが未知の世界だ。地図に示された道を辿るもよし、気になる道を勝手に外れてみるもよし、結局はその先に何が待っているかなんて分からない。でも、それが面白いんだよな。計画通りに進んでいくのもいいけど、途中で「これだ!」って感じる瞬間があるんだ。道を外れた先にこそ、本当の発見があるってことを感じるときが来る。
まぁ、考えてみりゃ、道なんてどこにだって続いてる。直線でも曲がりくねってても、結局その先には何かが待ってるもんだ。ただ、普通に歩いてるだけじゃ気づかないような細道や裏道が、意外と面白い景色を見せてくれるもんなんだよな。地図に従ってただ歩いてるだけじゃ、こういう楽しみ方はできないわけだ。
でも、地図の裏を見たとき、初めてその場所が「自分だけのもの」になるんだよ。たとえその地図が誰かと共有されているものであっても、自分の足で踏みしめた土の上にこそ、その人だけの思い出や経験が刻まれる。そうやって新しい地図を描いていくんだろうな。
そして地図を広げた時には、ただ目的地に到達することだけが全てじゃねぇ。その過程で、いかに楽しむか、いかに新しいものを発見するかが大事だってことに気づくんだ。だから、道を外れたって恐れなくていい。むしろ、外れることで新しい道を見つけ、次の地図が広がっていくんだ。そんな風に、進んでいくのが一番面白いってことだよ。
新しい地図
桜ってのはよォ、昔から散るのが美しいだの、儚いだの言われてっけどよ。
本当のところ、アイツらはそんなもん気にしちゃいねぇんじゃねぇか?
春が来りゃ当たり前みてぇに咲いて、風に吹かれりゃ何の未練もねぇって顔で散ってく。
誰かに見られようが見られまいが、関係ねぇ。ただ、自分の咲き時が来たから咲く。
散るときもそうだ。惜しまれることを誇るわけでもなく、ただ次へと命を繋ぐように舞っていく。
…なぁ、俺もよォ、そんなふうに生きられたら、少しは楽になんのかね。
余計なこと考えず、過去に縛られず、ただ“今”を精一杯咲かせりゃいい。
そう思えたら、もう少し肩の力抜いて生きられんのかもな
桜
いるだけで心が静かになる
言葉なくても、感じる温もり
無駄に過ぎる日々の中で
その瞬間だけはゆっくり流れていく
何もなくても、一緒にいるだけで
すべてが少し優しくなる
特別じゃなくてもいい
ただ隣にいてくれる、それだけで
時間が教えてくれる
何気ないことこそが一番大事だって
そんなふうに思えるのは
君とだからこそ、なんだろうな。
君と