たとえば、午後3時すぎに、
社内の誰もいない給湯室で飲む、
アイスコーヒーが、
なぜか妙にうまいときがある。
特別な豆でもないし、
特別な理由があるわけでもない。
ただ、午前中にミスって怒られて、
ランチは食べた気がしなくて、
誰とも会話してないまま時間だけが進んだあとに、
ようやく「冷たい」が舌に触れるあの感じ。
あれはきっと、誰にも評価されないし、
記録にも残らないけど、
一番、自分に優しかった瞬間だと思う。
誰もいないところで、
誰かに助けられずに、
なんとかひと息ついた、
ただそれだけの時間。
…それを、人は時々、
なぜか「贅沢だったな」と振り返る。
オアシス
7/27/2025, 12:39:25 PM