シンビジウム

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4/20/2026, 9:53:00 AM

【もしも未来を見れるなら】

過去なら、見てみたいと思うことがある。

変わらない事実があることに安心するから。

過去の自分が、必死にもがいて生きて。


でも、未来は見たくないかもしれない。

変わらない事実に不安になるから。

社会の荒波の中で揉まれて、苦しんで。

変わっている自覚もないまま変わっていくほうが、
ずっといい。

                       fin.

4/19/2026, 10:00:05 AM

【無色の世界】

透明な部屋に閉じ込められた。

入口も見えなければ、出口も見えない。

目の前に見えるのは、ただ続く透明な道だけ。

境界線があるわけではないのに、道が続いているのが分かる。

歩いてみれば、どうなるのだろう。

好奇心に誘われて、小さく足を踏み出す。

自分の足音だけが響く。

どこまでも続いている道を歩き始めた。

                       fin.

4/18/2026, 9:56:33 AM

【桜散る】

毎年散る桜だと思っていた

4/10/2026, 9:12:14 AM

【誰よりも、ずっと】

離れていく。
手を伸ばしても、離れていく。
大切なものこそ、離れていく。

離れないと思っていたのは、俺だけだったのか。
二人でー。
きちんと話したことはなかったけれど、ずっと一緒だと思っていた。
一人になるなんて、思っていなかった。

一人にしないでほしい。
そう言って子どもっぽく手を伸ばすことすらできなかった。
大切にしているつもりだった。
今までの誰より、ずっと。

                       fin.

4/7/2026, 9:44:58 AM

【君の目を見つめると】

「ピンクムーンって言うらしいよ、今日の月」

親友と遊びに出かけた帰り道。
まんまるな月を見上げて、隣の彼はそうはしゃいだように言った。

「へー、全然ピンクに見えないけど」

「そう呼ばれてるだけ。ピンクになるわけじゃないよ」

綺麗な月だなと思う。満月なのかもしれない。
ぼんやり考えていると、彼の声が邪魔をした。

「なぁ、」

横を見ると、目が合う。

「ん?」

「月が、綺麗ですね」

無意識に足が止まる。目線を外せずにいると、ニヤリといたずらに笑った。

「なーんて。彼女に言う練習だよ」

「お前彼女いないだろ」

慌ててツッコむ。

「あーあ、彼女欲しー!」

いつも通りに話しながら、ピンクムーンを見るたびに彼のことを思い出すのだろうと思った。

                       fin.

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