『明日世界が終わるなら.....』
「もし明日世界が終わるなら貴方は何をしますか?」
そこで小説の内容が終わってしまった。この質問は生きているうちに必ずは1回は聞かれるだろう。僕もよく聞かれた。その度に美味しいものを沢山食べると返していた。でも、よく考えると急に明日世界が終わると聞いてそんな余裕はあるのだろうか。放心状態になる人やパニックになる人、挙句の果てに最後なんだから何してもいいだろうと好き放題する人がいるかもしれない。僕はきっと実感が湧かず、放心状態になるだろう。それで、いつも通りの日常を送るはずだろう。もし、1週間前とかに言われてたら余裕があって美味しいものを沢山食べていたかもしれない。こう考えると、タイミングでかなり変わってくる。結局、言われるタイミングによって答えが変わるのかもしれない。まぁ、たかが暇つぶしの質問だ。深く考える必要もない。明日のことなんか誰にも分からないんだから。今を必死に楽しく大切に過ごそう。
『君と出逢って、、、』
君と出逢ってから世界が変わった。大学の講義、信号の待ち時間、人混みの電車。君と出逢うまでただの日常に過ぎなかった。なんなら、退屈で早く終われとさえ思っていた。でも君と出逢ってからは、そんなちょっとした時間でもワクワクして、君のことを考えてしまう。心臓がバクバクいっている。早く君と出逢いたくて堪らない。こんな気持ちにさせたのは君のせいだ。
『耳を澄ますと』
あ、もうお昼の時間だ。外にいる子どもたちの「お昼ご飯なんだろー」や「俺んとこはカレー!」といった声が聞こえてくると、お昼ご飯の時間だ。
次はおやつの時間だ。甘い匂いがする。これはクッキーかな?子ども達の喜ぶ声が聞こえる。僕もおやつにクッキーを出されたときは、とても嬉しかった。牛乳に浸して食べるのが好きだ。
そろそろ夕飯の頃かな。肉じゃがの匂いがする。肉じゃがは子どもの頃から大好きだ。いつもおかわりをしていた。
、、、もう朝か。鳥の鳴き声がする。何の鳥なんだろう。もっと早く鳥について興味をもっていたら、鳴き声だけですぐ分かるのに。看護師さんが「おはようございます」と周っている。
僕は緑内障といった病気で突然、目が見えなくなった。それから入院して様子を見ている。目が見えない代わりに音や匂いで周りを把握している。目が見えなくなったときはショックで落ち込んだ。食事も喉を通らなかった。でも、ふと気づいたんだ。目にばっか頼っていて気づかなかった日常があった。気づかなかったと言うより、あまり意識しなかった。そこからポジティブに生きることにした。鳥や雨、風の音は癒されるし、子どもの笑い声が聞こえると嬉しくなる。匂いで今日のご飯を当てるのも楽しい。みんなもたまには、音や匂いをよく感じてみない?
『二人だけの秘密』
これは何があっても二人だけの秘密。
裏山には大きな花畑がある。その花畑にはとても大きなクスノキが1本立っている。なぜか、あまり知られてなく、僕たち以外に人がいるところを見たことがない。僕たちはよくそこで話していた。
でも、ある日急に君はこんなことを言ったね。
「あのね。言わなきゃいけないことがあるんだ。」
「どうしたの?」
「私、手術するの。」
そのとき、僕は頭が真っ白になったよ。今までそんな話、君から聞かなかったから。
「成功するかは分からないけど、明日から入院なの。」
君は不安そうに言った。あんまりも不安そうで僕も泣きそうになった。
「大丈夫。成功する。僕がずっと祈るから。ずっとここで待ってるから。」
そんな根拠どこにもない。それでも君を少しだけでも安心させたかった。
「もし、成功したらここでまた一緒にお話しよう。二人だけの秘密ね。」
その言葉で、なぜか僕が救われたような気持ちになった。
「うん。二人だけの秘密。」
そんな過去を思い出しながら、いつも通りクスノキの元へ行く。すると、クスノキの下で誰かいた。間違いない。君だった。僕は泣きながら、彼女を抱きしめた。
『優しさだけで、きっと』
これはただの優しさだけで、きっと心からは思ってない。
「うん。可愛い。」
嘘だ。そんなこと1ミリも思ってない。貴女にそんなフリフリなワンピースなんか似合わない。
「その色合ってるよ。」
嘘だ。色が濃いからババくさい。全部嘘だらけだ。「本当に思ってる?」って言われても本当のことを言えば怒るだろう。だから優しい嘘で隠す。こうして今まで生きてきた。結局、この世は優しい嘘でできている。