今年の抱負
「今年こそはちゃんと暮らすんだ!」
私は俗に言う社畜で、最近の生活は特に酷かった。
帰るのは終電後、2時に家ではなくネカフェに。
寝るのは2時過ぎから5時まで。
食べるものはカップラーメン。
こんな生活…もうやめよう!!
まあ会社はやめらんないけど…はぁ…
カタカタカタッ タン!!
新年というのに仕事をしているのも癪だが、これが私社畜の運命なのだ。
「仕事終わったので帰ります!!」
「おい、まだ終電前―――」
「タイムカードはずっと前に切ってます!帰ります!!」
上司の言葉を無視してギリギリ終電に乗る。
今日はカップラーメンじゃなくて、手料理を食べよう。
カレーでも食べよう。いや、魚でもいいかな…
とりあえず近くのコンビニでレトルトカレーを購入した。
カチッ。
色々ミスはしてちっさい火傷とかしちゃったけど…
「…おいしい」
美味しすぎて思わず涙が頬を伝い溢れる。
久しぶりの白い白米を一口一口噛み締める。
なんだか生きてるって感じだ。
明日からも自炊を続けてみよう。
1日1日を素敵に生きるんだ。
もっと幸せに生きるために。
新年のカウントダウンが始まった。
『3…2…1…』
『0!!』
ポチッ
そのカウントダウンと共に、私はグループLI〇E『仲良しグループ!』を退会した。私は…このグループでい〇めを受けてきた。きっかけはまゆの好きな人と一緒に帰ったから…
…ばっかみたい。
私は抵抗しなかった。自分が悪い…そう信じ込んでいたから。そんな訳がないのに。どんな訳があったって悪いのはい〇めるほうだろう。そう心の何処かでは分かっていたのに私は勇気が出なかった。もし、無駄に足掻いて逆に悪化したら?私の行動が気に食わなくてい〇めがエスカレートしたら。そう考えていたら、何かしてでもやめてもらおうなんて考えは湧いてこなかった。
今日から2026年。
去年のことをすべて忘れてしまう区切りがついた。
明日から、私はちゃんとした友達を作るんだ。
あんな子たちとは2度と関わってやるもんか。
好きなように生きてやる。
全員分のLI〇Eはブロックしたし、もう大丈夫。
怖くない。
新年を…今年こそ、笑って過ごせるように。
好きな人がアカウントを消していた。
ネット彼氏。本来ネットがなければ知り合うはずなかった2人。インターネットが私たちを繋ぎ止めていた。
彼のアカウントがなくなった以上私たちはもう二度と会うことはないと思う。
なんで、何も言ってくれなかったんだろう。
なにか一言くらいくれても良かったじゃない。
こんな結末望んでなかった。私の何がだめだったの?
そもそも原因は私?何が貴方を傷つけたのか。
そもそもただ忙しくなったから?彼が幸せならそれでいいけど…いや、そんな訳にも行かない。
今更何もわからないけど、こんなに静かな終わりだからこそ、嫌な程冷静になってしまう。
「…私に何かできること、なかったのかなぁ」
なんとなく自分が劣っていると感じて
なんとなく部屋を整理していたら、昔書いた歌詞ノートが出てきた。
「うさぎはすごいのよららら
にんじんをなまでたべれるわららら」
思わず笑ってしまった。昔の私は何を考えてこれを書いたのだろう。小学生…低学年の頃だろうか?
「君が好き
その笑顔が好きです。――――」
その後も色々な歌詞が出てきたが、懐かしさと同時にほかの感情も出てきた。
最初は誰でも思いつくような簡単なことしか書いていなかったのに、どんどん学校での恋、大人への不満など、周りのことも見えるようになっていた。
この歌詞ノートに意味を見出せた。これは、私の心の旅路だ。色々なことを考えて、試行錯誤して、成長をしていった。私も…成長していかなければならない。
私は歌詞ノートを開き、白紙のページに自分の心を精一杯書こう。と思った。そしたら、また私は成長していけるのかもしれない。劣っていても、汚くても、前の私より格段に良い私が。もっといい私を見つけられるように。
ペンを持って、白紙の一ページを開いた。
りんごとなしって似てるのに、扱いは全然違うの。
同じバラ科の果物。中身は同じ色。食物繊維がたくさんなのも一緒。食感も…まあまあ一緒。まあ違う所もそりゃあるけど。でも…例えばほら、しりとり。
しりとりの次は大抵りんごだし、「りんご!」って叫んだら大体の人が「しりとりがはじまった」って思ってくれるじゃない。
でも、しりとりの途中でながきても、なしってあんまりこないの!納豆とか、長芋とか…内閣とか。そういうのばっかり出てくるし、私が「なし!」って叫んでも、きっと誰もしりとりなんて思い浮かばないと思うの。
これは私にも言えることかも。
私は双子だから、姉も妹も似てるはずなのに…
みんなお姉ちゃんの方に行くの。
見た目は似てるけど、お姉ちゃんの方がしっかりしてるの。お姉ちゃんの方が信頼されてるの。お姉ちゃんの方が可愛くて優しいの。
果物に例えるなら、私がなしでお姉ちゃんがりんごね。
同じような果物なのに、りんごのほうが愛されてるの。
同じ顔や見た目なのに、お姉ちゃんの方が愛されてるの。
なしも私も、比べられる間もなく捨てられるの。
可能性は浮かばれもしないの。
比べないでなんて願い、届きやしないの。
だから私はなしのほうが好きね。まあ、みずみずしいし、味が好きっていうのも大きいけど…なんか親近感が湧くの。だから何が言いたいかって言うと…まあ
似てるし、りんごのほうが有名なんだけど、2つを比べてもなし派の人が少しはいるのよ。
だから、2人を比べてもみんなお姉ちゃんの方がいいっていうけど―――――
私のほうがいいって必要としてくれる人もいるのよ