魅夜

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3/22/2023, 1:51:20 PM

お題:バカみたい
バカみたい、そう思う事が俺は多々ある
くだらない馬鹿馬鹿しい1人で居るともっと
好きな人が他の人と話していると嫉妬してしまう
親友が他の人と話していると嫉妬してしまう
こんな感情バカみたい
分かっている、分かっているのにッ…
何故だろう腹の奥底から沸々と何かドロドロしたモノが込み上げてくる
嗚呼、嫌だ嫌だバカみたいだ
こんな感情…
感情なんてバカみたいなモノが無ければこんな思いする事無かったのに
感情なんて消してしまいたい
そうすれば
哀しみも憎しみも嫉妬心も憤りも痛みすら感じる事ないのに
喜びも、………
ホントの自分感情なんて無いあるのは
偽りの自分の感情だ……
仮面を付けていつの間にか付けてた仮面が取れなくなって
仮面の下のホント感情を見失って
……バカみたいだな
呆れる程のバカだ俺は

3/21/2023, 1:58:55 PM

二人ぼっち

俺は二人以上で居る事が嫌いだ
それは、二人以上…例えば三人としよう
二人が話しているとき俺は独りだからだ
けれど、二人の時はどうだろう
確かにあまり親しく無い者と二人きりになると気まずいかもしれないが
親しい友人とは二人きりの方が心地がいい
俺はそんな事をぼんやりと考えながら古い型のライターで咥えた煙草に火をつけた
「ふぅー……」
吐き出した紫煙は夜の闇へと溶けていった
「…嗚呼、昔が懐かしい」


ー過去ー
「こっちに来て遊ぼう!」
「、僕の事かい?」
「そうだよ?他に誰が居るってのさ」
「…」
周りには誰も居ない、今この場所に居るのは
「そうだね、今この場所には僕とキミしか居なかったね」
そう言い放ち俺はわざとらしく周りをきょろきょろと見回してみる
「本ばかり読んでいてつまらなくないの?」
「…」
そう言われた瞬間俺はムッとした
「嗚呼、無論だ詰らなかったら読んでいないよ」
「それもそうだねぇ」
「そう云うキミこそさっきから1人で遊んでいて楽しいのか?」
「うーん、分かんない」
「何だそれは…」
よく分からない、此奴の思考回路が
「まぁ、何であれお断りさせて貰うよ」
「えー、何でぇー?」
「御生憎様体を動かすよりも本を読んでいたいんでね」
物好きな事だ俺なんかを遊びに差そうなんて
「むぅ」
「膨れっ面をしても無駄だよ」
「ちぇ」
と、拗ねながら何故か俺の隣に腰を降ろした
「何をしているんだ」
「隣に座った」
益々此奴の考えが分からない
「はぁ…」
俺は諦めて本の続きを読むことにした
「…」
読書に熱中していると日が暮れていた
「…もう、こんな時間か」
ふと、視線のを横にやると
「すー、すー」
先刻までそわそわしていたかと思ったら
何ともまぁ、間抜けな寝顔で寝ている
「寝てる…」
「よくもまぁ、初対面の肩で気持ち良さそうに眠れるな」
帰ろうかと思い起こそうとする、
「…(すげえ隈、家で眠れて無ぇのか?)」
「いや、だからといって俺には関係の無いことだな。」
もう、半分以上沈みかけている夕日が二人ぼっちの俺らをうつす
「おい、起きろ」
「ん、あれ、もしかして寝てた?」
「あぁ、ぐっすりとな」
「そっか」…………



ー現在ー
「…今考えると名前聞いて無かったな」
後悔はしていないけれど、
「二人ぼっちのあの時間は楽しかったな」
あの時初めて人と話すのが二人ぼっちが悪くは無いと思えた
「さて、そろそろ戻るか」
夜の冷たい空気が頬を撫でる
「また、会うことがあったらあの時みたいに話せると良いな」
二人ぼっちの空間で
「綺麗な月だな…」
そんな事を思いながら煙草を灰皿に押し付けて部屋に戻った

3/20/2023, 3:57:06 PM

夢から醒めてしまう前に…
「…ここは何処?」
分からない。分からないが、何となく察しが着いた
「嗚呼、此処は夢の中か」
確かでは無いが、そう思う事にした
「ふむ、夢の中なのは良いが、、夢から醒めるまでココで何をしようか」
私は何かするでも無く一先ず歩くことにした



暗い、暗い闇の中を…一人で一歩また、一歩と進んで行く
「この暗闇を抜けた先には何があるんだろうか。全く持って想像がつかないな」
不安が無いと言えば嘘になる
けれど、その不安に負けない位の好奇心が抑えられない
「好奇心は猫をも殺す、か」
私はその言葉をポツリと呟いて肝に銘じ、また一歩、また一歩と、進んだ

やがて、突き当りに着いた
「おや、此処が終着点か?…ここからは進めそうに無いな」
「…だ」
不気味だ、何か聞こえる私の耳が可笑しいのか?
そう思いながら何をすることも出来ない
「…だ」
「…」
後ろを振り向いても誰も居ない
左右を見ても上を見ても
そこにあるのはただただ何処までも続いてる暗闇の地平線だ
「気持ちが悪い」
「…だ……えは、……りだ」
「何だ、何と言っているんだ、」
問い掛けてみるが案の定その問いに対する返答がある訳が無く
私はその場に呆然と立ち尽くした



暫くすると、不思議な感覚に陥る
「、何だ、…これ」
知っている様な知らない様な…
嗚呼、
「もう少しで夢から醒めるのか、やっとこの気味の悪い場所からもおさらばだ」
そう、思った矢先…
「…だ」
まただ、まだ聞こえてる
「もう…もう、ウンザリだ!何だ、何なんだ!?はっきり言えよ!!」
私は誰も居るはずのない暗闇に精一杯叫んだ
そうでもしないと、気が動転しそうだからだ
「夢から醒める前に!何と言ったか突き止めてやる!」
「…だお前は……だ」
駄目だ…夢から醒める…
「くそっ!」
もう、駄目だそう思い諦めかけてたその時に…
「…だ お前は独りだ…誰からも愛されずに…朽ちて行く」
「ッ…ひと、り、?」
俺が恐れていたモノ、それは…『孤独』
「嗚呼、そうか此処はこの夢は、私の恐れているモノなのか」
そう気づいた、気づいたんだ
「気づいたとて何になる」
「さてな」
そう、気づいた時にはもう
『手遅れだ』