「終わらせないで」
せっかく始めたのに、もう終わらせちゃうの?
あんなに意気込んでいたのに、もう諦めるの?
最初の勢いはどこに行っちゃったの?
あんなにやる気だったじゃない。
絶対成功させてみせるって言ってたじゃない。
馬鹿にしてくる人を見返すって。
諦めない、最後までやり遂げて見せるって言ってたのに、結局また諦めるの?
今、諦めたらまた後悔するって分かってるのに
それでも辞めるの?
せっかくここまで頑張ったんだから成し遂げようよ。
みんなの事、見返そうよ。
絶対成功させるんでしょ?
なら、頑張ろうよ。1人じゃない私がついてる。
諦めるなんていつでも簡単に出来るけど、成し遂げることはいつでもできる事じゃない。
ここで辞めたらまた振り出しに戻っちゃうんだよ。
今までせっかく頑張ってきたのに、ここで今まで頑張ってきた成果を捨てちゃうなんて勿体ないよ。
今なら途中からまた始められる。
今、頑張ろう。ゆっくりでも休み休みでもいいからさ、諦めず自分のペースで頑張っていこ?
そう、1人じゃないんだよ。
鏡の向こうに、もう1人居るじゃない。
いつだって私が貴方の頑張りを見てるよ。
だって私は貴方の真の姿を写す鏡なんだもの。
「愛情」
目には見えないものを手に入れるは難しい
それでも欲しいと願ってしまう。思ってしまう。
お金では手に入れられないそれが酷く輝いて見える。
安易に手に入れられないからこそ美しく見える。
欲しいと思う。羨ましくなる。
一筋縄ではいかない、やっとのことで手に入れてもそれが本物とは限らない。仮面を被っただけの偽物かもしれない。
それでも欲しいと思う。
手に入れたいと思う。
それほどに、それは魅力的に見える。
それが欲しいと思うのなら、まず自分から差し出さなければならない。
嘘偽りのない、本物を手に入れたいのなら、まず自分が嘘偽りのない本心で語らなければならない。
本心で訴えるからこそ伝わるものがある。
本心だからこそ相手に響き、情に訴えかけられる。
相手にどう接して欲しいのか、どう思って欲しいのか、まずはそれを自分が実践し、示していく事が大切だと思う。
自分がされたら嫌なことは相手にしない
自分がされたら嬉しいことを相手にしていく
当たり前のようでずっと持続していくことは意外と難しい。
たとえ相手がすぐに返してくれなくても、続ける事が大切だ。大事なのは心、想いだと思う。
見えないからこそ、相手を信じる、例え裏切られる日が来ようとも相手を恨んではいけない。
不平等で不条理でも、相手を恨んでも状況は悪化するばかりだ。
恨めばそれで終わってしまう。鏡を通せば恨んだ相手と瓜二つ。
恨みは負の感情を呼ぶだけ。負の感情は連鎖し止まらなくなりやがて暴走する。
それでも人は愛情を求める。
求める限り、危険とは隣り合わせだ。
それでも、それだけ複雑で難しいからこそ、魅力的で素敵に見える。
そして相手を信じる心を忘れなければいつかきっと相手にも伝わると信じている。
あなたに私の心をあげます。
だから嘘偽りのない心からの愛を私に分けてくれませんか。
「微熱」
少しだけ浮かれてたと思う。
好きな事を見つけて、それが楽しくて、上手くいって、わくわくがとまらなくて、夢中になった。
まるで夢の中に居るみたいに。
ただ、それだけに夢中になった。
他のことも忘れて、ただそれだけをずっとやっていた。
暖かくて、ふわふわして、まるで酔っているように浮かれていた。
まるで熱に浮かされているみたいに。
しかし、熱もいつかは下がり冷めていく。
他のことを忘れて夢中になっていたあの頃が嘘みたいに熱が引いていく。
上手くいかなくなって、モチベーションも下がって気分も下がっていった。
あの不思議な感覚もなくなって、急に現実に引き戻されたみたいだった。
熱はいつか引いてしまう。
心も身体も等しく、いつかは冷めてしまう。
だからそれまでは熱に浮かされたままでいたい。
「太陽の下で」
あなたの光は私達を生かすだけでなく
心まで暖かくしてくれる。
光があるから生きていける。
身も心にも光は必要だと思う。
貴方の光が道しるべ。
光を追いかけて、どこまでも歩んでいく
光があるから迷っても落ち込んでも
また立ちあがれる。
光が雲でおおわれて落雷が私を襲う
見えない光に不安を覚える
稲妻が走り、雨の涙が地を濡らす。
心もまた荒れてゆく。体は濡れ冷え切り、体力も奪われる。
光が差しこまない黒い空 の下
落雷が落ちるのも、体力が落ちるのも構わず
光を求めて祈りを捧げる。
祈りに応えるように、雲が晴れてゆく
太陽の光が心も体も温める
そうなったらよかったな。
現実は残酷に、必ず祈りに応えてくれるとは限らない。
冷え切る心と体をどうにか温めようとちじこまる。
その時、眩い光が体を包み込む。
まるで、その光は自分の中から発光してるようだった。
あぁ、強い灯火は心にもあるんだ。
それはまるで太陽のように。
太陽は陰って見えないけれど、太陽の下で
まるで共鳴するように眩く光る心を抱きしめた。
きっと空も晴れるよ。
「セーター」
貴方が編んでくれた、手編みのセーターに袖を通すと貴方の温かさを思い出します。
でも、少し悲しくもなります。
だって貴方はもうどこにも居ない
セーターを一つ置いて何処か遠いところに行ってしまったようでした。
貴方が残してくれたセーターに意味を探す日々を送りました。
それでも都合のいい解釈やバカバカしい想像ばかりで実の所、何一つそれらしい考えは思い浮かびませんでした。
何も言わず、セーター、一つ置いていった貴方の真意を私はもう知ることが叶わないのでしょうか。
その日も貴方が残してくれたセーターに袖を通し
貴方の温かさを感じながらあの頃を思い出していた。
その時ふと貴方が言った、ある言葉を思い出しました。
「語るのも大切だけど物事や行動で示す事も同じくらい大切なの」
「強い想いや願いは言葉にしなくても自然と伝わるもの」
あぁ、このセーターには貴方の心が入っているんですね。
きっといつか、その時が来れば貴方の真意にも気づける日が来ますよね。
そう思うと何故か少し、心が軽くなった気がしました。
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