「微熱」
少しだけ浮かれてたと思う。
好きな事を見つけて、それが楽しくて、上手くいって、わくわくがとまらなくて、夢中になった。
まるで夢の中に居るみたいに。
ただ、それだけに夢中になった。
他のことも忘れて、ただそれだけをずっとやっていた。
暖かくて、ふわふわして、まるで酔っているように浮かれていた。
まるで熱に浮かされているみたいに。
しかし、熱もいつかは下がり冷めていく。
他のことを忘れて夢中になっていたあの頃が嘘みたいに熱が引いていく。
上手くいかなくなって、モチベーションも下がって気分も下がっていった。
あの不思議な感覚もなくなって、急に現実に引き戻されたみたいだった。
熱はいつか引いてしまう。
心も身体も等しく、いつかは冷めてしまう。
だからそれまでは熱に浮かされたままでいたい。
11/26/2022, 12:59:17 PM