「目が覚めるまでに」
毎日、毎日、同じ事の繰り返し
後悔してはまた過ちを犯して
立ち直っては、また折れて、倒れて
何度、乗り越えても、乗り越えても、
また明日がやってくる
辛さも苦しさも終わることなく
つかの間の休息さえも楽しいのか、幸せなのか分からない
常に苦しさが辛さが悲しさが寂しさが心のどこかにあって、心から楽しめない
でも唯一、夢の中だけは現実の事を全て忘れられる
夢の中だけは、その世界だけ、その出来事だけに集中していられる。夢の中も楽しいかどうかは分からない。
けれど現実の事を忘れられるから、
ただ忘れたい為だけに夢を見る
目が覚めるまで、それまでは夢の世界に浸っていたい
目が覚めるまでに、辛さも苦しさも夢と一緒に流してしまわなければ。蓋をしなければ、忘れてしまわなければ、私はどんどん壊れていくだけだ。
何度も死にたくなってしまうだけだ。
「病室」
消毒液の匂いと、なんとも言えない匂いが漂っている
白くて、殺風景で、静かで
寂しさを、ひしひしと感じる場所
手術後の病室、部屋は真っ暗で静か
どうしてこんな時間に目が覚めたのか、もう一度、目をつぶっても寝られない。
麻酔が完全に切れてないのか
体が自分のじゃない様な不思議な感覚で
気持ち悪さも感じた。
必要最低限の物だけで殆ど何もない
誰もいない
嫌な電子音
おかしな自分の体
自分には大きすぎるベットが体を動かせない事を改めて実感させる。
自分に繋がれた点滴や機械を取ってしまいたくなった。
起きて歩き回りたい。外に行きたい。
自分に繋がれたものを取った所で今の体じゃ走る事も歩くことも出来ないが目に見える物についつい八つ当たりしてしまいそうになる。
早く退院して家へ帰りたい
「澄んだ瞳」
一つの曇りすらない澄んだ瞳も
きっとどんどん汚れていってしまう
燻んでいってしまう
色々なモノを見て、知って
きっと最初のままではいられない
それなのに、澄みきっている訳ではないのに
どうして綺麗だと感じるのだろう。
色々なコトを知って、見ているのに
それでも澄んでいるように、綺麗に映る
あぁ、きっと心が綺麗なんだ。優しい心の持ち主なんだ。と
まるで瞳がその人の心を表しているように感じた。
「どんなに嵐が来ようとも」
どんなに嵐が来ようと
大雨になろうと
地震が来ようと
津波が来ようとも
人は何度だって立ち上がる
どんなに辛い事があっても、折れてしまう人が居ても
誰かが手を差し伸べ、助けられた誰かが
また誰かを助けて、そうやって皆が支え合って
前を向こうと、前に進もうと
一丸となって乗り越えていく
全員が立ち止まったり絶望したりする事はない
誰かが立ち上がるから、前を向いている人が居るから
他の人も前を向こうと思う事ができる。
そういう支えて、支えられての助け合いの関係が普段の日常生活でも、もっと築いていけたら、いいなと思う。
「神様が舞い降りてきて、こう言った」
神様が見えた時、私はきっともう死んでいる。
神様は、そういう存在だから。
だが私は神様をあまり信じていない
神様とは人の想像から生み出された架空の人物だと
そう信じているから
だからもし居るのなら
私の前に姿を見せたなら、
「あなたは神を信じますか」と
そう言われるだろうか。