きつね

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3/21/2024, 12:50:05 PM

先日とても心が沈み何も手につかなかったので、どうせこのまま沈むのならば、と好きな香りの入浴剤を入れた湯船に沈むことにしました。

普段はシャワーで済ませてしまうので、お風呂の中でひとりぼんやりとする時間は格別なものでした。そして、先ほどはどうしてあんなに沈んでいたのだろうと自分の心へ目を巡らせたところ、それにふと気がつきました。

心の中の暗いところで、大人になった『私』が、不出来な『わたし』をずっと攻撃しているのです。あの時ああすればよかったのに、どうしていつも出来ないの、と次々に責め立てて、『わたし』が打ちのめされていたのです。

これに気がつくのに、何十年かかったでしょう。自分の心という、一番身近なところで起きていることなのに、やっと今気がついたのです。

ふたりとも、同じわたしなのです。だからこそ、いつまでも理想に届かない不出来な『わたし』を腹立たしく思ったのでしょう。わかります。同じわたしですから。でも不出来な『わたし』も、小さくとも出来たことがあったのです。それを『私』に、ただ目を向けてほしかったのです。

わたしは褒め言葉をめいっぱい口にしました。そうすると、『私』は『わたし』を受け入れて、よく頑張った、と認めました。そうしたら、わたしの目からぼろぼろと、次々に、涙がこぼれていきました。

二人ぼっちから友達になる瞬間を、見届けたのでした。

3/20/2024, 4:40:19 PM

つい昨日のことなのですが、小学校の頃によく遊んだ友人が、わたしと同じ歳ほどの姿で夢に出てきました。
遠くへ引っ越してしまったその友人とはもう連絡をしておらず、本来であればその人のことを友人だとわかるはずもないのですが、夢とは不思議なものですね。その人がその友人であると、何故か確信しているのです。
この夢を、もし夢だと認識出来ていたのなら。あなたではないあなただけれど、せっかく出てきてくれたのなら。
夢が醒める前にあなたを酒に誘って、今までのことをじっくり話してみたかったと、思うのです。

3/17/2024, 3:20:43 PM

大人になるにつれて、それは当たり前のことになる。どんなにつらくても苦しくても、歯を食いしばって立ち上がる。涙のあとなんて知らないふりで、耐え凌ぎ頑張る姿が美しい。
ああ、美しいとも。ただ、後ろに置いてきた自分のことを、忘れないでほしいのだ。泣かないよ、と言えるまで涙を拭い、こころがこわれるまでがんばってきてしまった自分のことを、どうか、どうか、抱きしめてあげてほしいのだ。
頑張るあなたも、あなた。傷ついたあなたも、あなた。
受け入れたら泣いてしまうのなら、そのまま気の済むまで泣いてしまおう。あなたは、あなた。
大事な、あなた。

3/16/2024, 5:48:34 PM

その一歩、あと一歩が踏み出せない。だって怖いのだ。何があるか分からない。何か起きないとも限らない。失敗をする可能性が確実にゼロではないことが、とてもとても怖いのだ。生きている以上仕方のないことだけれど、その失敗がもし取り返しのつかないことだったら?何もかもを失ってしまうおおごとだったら?
怖いのだ。こわいのだ。成功以外が、怖いのだ。成功以外ではだめなのだ。いや、厳密には『だめ』なのではない。命を落とすことはないとしても、生きてつらいことに直面し、面倒ごとになるのがいやなのだ。そう、嫌なのだ。単純に。
ことなかれと見守って面倒になることもままある。でも、でも、でも。

ああ、一番面倒なのは、怖がりの自分ではないか。

3/8/2024, 3:22:54 PM

心身を大事にしてほしいのです。
もしかすると耳にタコができるほど聞いたかもしれませんが、それはあなたのことを本当に心配しているからです。
からだもこころも、大事なものです。大事にしないとどうなるかというと、頭がうまく回らなくなったり、文字がきちんと読み書きできなくなったり、人と話すのがおっくうになったりします。
そんなことを言ったって、大事にできないときもあります。頑張らないといけないときもあります。痛いのをがまんしないといけないときもあります。
そのときは、そのあとは、よく頑張ったと、もう大丈夫だと、大事にしてあげてほしいのです。
自分の大事なひとたちも、やさしく大事にするために。

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