君に初めて出逢ったのは、いつの日だったか。
あれからもう何十年経ったでしょう。
あなたに直接会うのは、あの時が初めてでした。
きっかけは、一本のデート動画。
待ち合わせから手を繋ぎ、館内を巡り巡って遊び回り、あなたの愛らしさと素敵なエスコートに、グッと心を掴まれました。
ポチャポチャした体に、ふわふわまっしろなお手手。アーモンド型の黒目に犬の鼻、黒く垂れた長いお耳。
あなたのぬいぐるみを持って行ったら、嬉しそうにほっぺをおさえて、やさしく頭を撫でてくれました。
愛らしく元気なあなたに、いつも心が癒されます。
年間チケット、買おうかなぁ。
いつもと変わらない毎日にうんざりしていた。
だから、100均でたまたま見つけた瓶と飴玉で、気まぐれにおみくじを作ってみた。
ザラメがまぶしてあるカラフルな飴たちを、瓶の中へ適当に流し込み蓋を閉める。毎朝つまらない会社へ行く前に、適当にひとつだけ選んで口へと放り込んだ。
今日はどんな味だろう。ああ、甘い甘い苺味だ。
もしかしたら、あなたとお話できるかも。
優しく愛らしい赤色が、今日という日に色をつけた。
そうしていまやこの瓶は、わたしの家に欠かせない存在となっている。
高校生の娘が、眠い目を擦りながら部活に向かう。
小学生の息子が、ランドセルを背負って学校に向かう。
最後にあなたが、スーツに身を包み仕事に向かう。
彼らは家を出る前に、ひとつずつおみくじを引いていく。
いつもと変わらない素敵な毎日。
これはいつの日か気まぐれなわたしが引き当てた、大きな幸運だったのだ。
働かず2億円が手に入り浪漫感じる庭付き邸園で毎日優雅にお茶をする人間になりたいです。
…楽園は遥か遠くにございますね。
地続きの生命に、恐怖を覚えることがある。
連綿として栄え、滅び、生まれ変わり、生きている。この先どこまで続くのかわからない、自らが死んだ先もずっと続いていくという現実に酷く狂ってしまいそうになる。
だが宇宙から見れば、
それはほんの刹那の出来事に過ぎないらしい。
ぱちん、と指を鳴らすくらいの時間を、
わたしたちは必死に生きているらしい。
ならば、どうか。
その泡沫のような時間が、
楽しく愛すべきものでありますように。
たとえば、明日は絶対にドーナツを箱買いするとか。
たとえば、ずっと気になっていた映画を観に行くとか。
毎日ご褒美をあげたっていいじゃないですか。
生きてるだけでえらいんですから。
あなたが生きるために必要なものなら、
それは無駄なものなんかじゃありません。
先に楽しみを作れば、それは立派な生きる意味。
何も分からない未来をすこうしだけ照らす道しるべ。
いろんな色の、いろんなかたちの、楽しい道しるべ。
そうだ。
今日の夜、わたしとパフェを食べに行きませんか。
夜パフェ専門店、ずっと気になっていたんです。