大好きな君に明日こそは自分の思いを伝えるんだ。
明日が気持ちを伝える最後のチャンス、わかっていても伝えずらい。明日卒業式を終えてしまえばもう伝えるチャンスは無いと思う。学校も違う、家も遠い、共通点もあまりない、だからこそ明日伝えなければきっと後悔してしまうだろう。
だから頑張れ明日の自分。勇気を出して伝えるんだ、大好きで大切だった君に、もう最後かもしれないんだ、だから後悔のないように伝えきって最後の学校を終わろう。頑張れ自分!
ひなまつり
一年に一度の女の子の日
私は何気にこの日が大好きだ
昔から家にある綺麗な雛人形
親が作ってくれるちらし寿司
一年に一度だけ顔を見せるお雛様とお内裏様、二人はとても綺麗に見えて、これを色んな人に見せてあげたいと思った。それぐらい素敵な私のお雛様
これは日本が世界に誇れる素晴らしい文化だと私は思う。だからこそ、この伝統を繋いでいきたいと思う今日この頃だった。
彼女は「私はもうたった一つの希望でさえもなくなってしまったの。もう生きていく意味がわからなくなった。」そう言いながら僕の前で泣いていた。
彼女はこの屋上で、自分の人生を終わらせようとしていたんだ。だけど僕は彼女にはここで終わって欲しくなかった。これは僕のわがままで、彼女を傷つけてしまうかもしれない。それでも僕は彼女に生きて欲しくて、咄嗟に言葉が口から出ていた「それなら僕が君の生きる希望になるよ!」そう言った瞬間彼女はぽかんとした顔になって、僕もやってしまったと下を向いた。
そしたら彼女の方から小さなくすっという声が聞こえて、「なにそれ」と言いながら僕の方を見て微笑んでいた。
人は誰しも欲望というものがある。
私はそれに例外は無いと思っている。
どんなに聖人と謳われていても、どんなに無欲な人と言われても、どんなに純粋無垢な人だと言われても、心のどこかには必ずその人の欲望があるのだ。そういった意味では人は完璧には到底なり得ないのだと思う。
ただ、私はそれでいいと思う。完璧な人間などもはや人間では無いのではないか、私はそう思ってしまう。
生き物とは未完成なものだ、だからこそ美しい、だからこそ進化していける。それでもなお完璧になりたいと思うのは、やはり人間に欲望があるからなのか、それとも単に人間にプログラムされているだけの潜在意識だからなのか、それは少なからず私には分からない、いや、私は分かろうとも思わないだろう。
「今年の夏はどこに行く?」
君が毎年僕に聞く言葉。僕はいつもこの後にこう言う「列車に乗ってどこかに行こう。」
僕らは二人揃って昔から列車が好きだった。だからこそ、毎年二人で列車に乗って、ぶらっとどこかへ旅行に行く。予定らしい予定なんてたてやしない。でもそれが楽しくて、去年も一昨年も同じようにぶらっと出かけた。
今年もそろそろそんな季節だ。噂をすればあいつがまたやってくる。そしてまた同じ言葉を言ってきた
「今年の夏はどこに行く?」そしてまた僕も同じ言葉を君に言った「列車に乗ってどこかに行こう。」
僕らはお互いの顔を見て、そしてふっと静かに笑った。