私はたまに、どうしようもなく何処かとても遠くの街へ行きたくなることがある。
今のこの街が嫌になった訳では無い。ただ、自分を知っている人がいない、自分の知らない所へ行きたくなるのだ。これは自分でもどうしようも出来ない。
そんな時はどうしたらいいのだろうか?
どうするのが正解なのだろうか?僕は全く分からない。それこそ、本当にどこかへふらっと行ってしまおうか....
僕はきっとこの先も、この問の答えを出せないだろう。だからこそ、僕は気持ちのままにこれからの人生を生きていく。
私は今日もかっこいい彼と二人でお出かけをする。
一緒に買い物に行って、一緒に帰って、一緒に同じテレビを見て、
今日もそうやって一人この世界から現実逃避を続けている。
君は今、何を見ているのだろうか。
その小さな体で、その小さな目で何を見て、何を感じているのだろうか。
君は小さくすぐに壊れてしまいそうだから、僕が君を守ってあげる。だって僕はせっかく君の兄になれたのだから。
僕は今日もこの空を見上げている。
僕はあまり人と関わるのは得意では無い。でも、ひとりが好きなわけじゃない。小学生の頃は友達も多かったのに、成長するにつれて友達の作り方を忘れてしまった。どう話し始めて友達になっていったのか、今ではもう思い出せない。周りは休み時間ではしゃいでいるのに、僕だけ一人だ。
だから、教室の自分の席に座って窓から空を見上げている。そこから見えるのは、いつもと変わらない物憂げな空だった。
「大切に育てなさいね」
そう言われたのは私がまだ小学校低学年の時だった。
私が欲しい欲しいとねだった犬を飼う時に約束した。
そう言われて私はこの小さな命を今日まで大切にしてきた。
でもそれも今日までだ。今はただその子に、よく頑張ったね、お疲れ様。私のもとに来てくれてありがとう。そう言って労ってあげたい。そしてこの経験を活かしてこれからも『 小さな命』一つ一つを大切にしていきたい。