ノーネイム

Open App
10/8/2022, 10:15:37 AM

お題 束の間の休憩


未来の鼓動に聞き耳を立てて

その音に青ざめ

過去の残像に忙しく左右に目が動いて

僕はこめかみが吊る感覚を覚えた。

その二つがふとした拍子に一瞬同期する。

その瞬間が僕にとっての絶望。

それは

誰もいない建物を

音もない、暗くもないその包まれた空間を

一人で徘徊するような

目の前には化け物でもいるような感覚に襲われながらも

決してその化け物は出てこない。

その絶対的な不安な安心感

それが僕の束の間の休息…。

10/2/2022, 10:23:53 AM

「奇跡」

そんな名前の得体の知れない商品が


定価320円


品切れご容赦って書かれて

売ってたんだ

ネットで売ってたのは確かひと月前。

クレカが限度額超えてて買えなかったんだよね。

評価?

4.9

でさ、今日改めて出品されてた

定価380円

…値上がりしてるよ

どう?これ買うべき?


10/2/2022, 9:38:20 AM

黄昏て

君は

帰っていくんだね

君の偽りの家へ

夕飯?

そう尋ねても

何も言わない

細くしなやかな身体と烏の艶を纏った黒髪から

放ったほのかな香りに僕は何も言えず


本当に夕飯を食べに帰るんだよね?

その一言を言いたかった。

違うよね?

君が消えて行ったのは

君の家と真逆の寂しい繁華街

寂しいよ

きっと君もそう言いたかったはず

同じ気持ち交わらず

君が汚れていくだけ。

そう、僕は何も言えず。

9/19/2022, 11:29:32 AM

「時間よ止まれ」

ある日あの時不意に…

…私の時間だけ止めた

オモシロイ

周りの大人たちが

不思議な目で見てくる

頭の先からつま先まで

何もかもが停まった私を

ブルーシートで覆われた私は

何処か遠くに運ばれて行ったんだ

さようなら

最期の特別な時間

9/19/2022, 8:30:45 AM

夜景

その心に君はいないから。

今に始まった事ではないような気がする。

言葉に色があるなら、私の色が抜けた世界になってしまったことでしょう。

Next