ノーネイム

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お題 束の間の休憩


未来の鼓動に聞き耳を立てて

その音に青ざめ

過去の残像に忙しく左右に目が動いて

僕はこめかみが吊る感覚を覚えた。

その二つがふとした拍子に一瞬同期する。

その瞬間が僕にとっての絶望。

それは

誰もいない建物を

音もない、暗くもないその包まれた空間を

一人で徘徊するような

目の前には化け物でもいるような感覚に襲われながらも

決してその化け物は出てこない。

その絶対的な不安な安心感

それが僕の束の間の休息…。

10/8/2022, 10:15:37 AM