誰も私を必要としない
「届かぬ想い」
「元気にしてる?」
「体は大丈夫?」
「幸せな人生を生きた?」
「夢は叶えられた?」
「今、幸せ?」
「私のこと恨んでない?」
もうあなたには届かぬ想い。
あなたがこの世を去ってから10年が経った今でも、あなたに一生届かぬ想いを持ち続けている。
「私は今でもあなたを愛してる」
それは届かぬと知りながら私の胸の中にずっとあろうと、自分の存在を主張して私の胸をズキズキとさせている。
本当はこんな想いもう忘れてしまいたい。
毎日のように心が痛む。
本当はあなたを忘れて、一歩前に進むしかない。
だけど、この胸の痛みを消せない私は、今もあなたを失ったことに後悔している。
私は今日もあなたに届かぬ想いを胸に抱いて、一人胸に痛みを感じながら生きている
「誰よりも、ずっと」
認められたかった
愛されたかった
愛したかった
「誰よりも、ずっとあなたを望んだ」
日々は残酷だ。
時が経つにつれて、人はあなたを忘れていく
神は残酷だ。
どれだけ苦しんでも幸せにはしてくれない。
誰よりも、ずっとあなたは努力していたのに
あなたは、報われなかった。
誰よりも、ずっとあなたを知っていた。
―――だからこそ
辛かった―――
「これからも、ずっと」
高校一年生、俺は両親を失った。
たった二人の家族を。
事故だった。
居眠り運転のトラックが、歩道に突っ込んできたらしい。幸い他の人は、側には居なかったらしい。
続くと思っていた幸せは、一瞬で消えるものだ。
どれだけ愛しても、どれだけ親しくしても一瞬で消えてしまう。
一瞬で消えてしまうなら最初から愛さなければ良い。
両親の死から二年が経った。
三年生の夏。俺が仲良くしていた友達が亡くなった。友人は川に遊びに行っていたらしい。そんな時に大雨で川が荒れ、友人は川に呑み込まれ石に頭をぶつけて亡くなったらしい。
これで俺の近しい人が亡くなるのは三回目だった。
一回目は俺が小さいときに、信号を無視して道路を渡った俺を庇ってばあちゃんが死んだ。
二回目は交通事故での両親の死。
三回目は川に呑み込まれ石に頭をぶつけ、友人を失った。
こんな風に俺の周りの人が死ぬなら、俺は誰とも親しくならなければ良いんだ。
そしたら俺も傷付かない。
十年後。
あれから俺の親しい人は亡くならなくなった。
そう、親しい人を作らなくなったから。
これからも、ずっと。
俺は孤独を選ぶ。
最後がなんか中二病みたいに
なってしまいました~(泣)
今回は、身近な人の死によって、心を病んだ男が孤独を選ぶ物語にしてみました。
なんだか久しぶりの長文なのでおかしな文になってないか不安です😥
最後まで読んでくださると嬉しいです。
「消えたい私はどうすればいい?」
夕日が沈む時間に、君にそう聞いたのはいつだったか。
私はその場に泣き崩れてしまって、その瞬間の彼の顔は見えていなかった。
でも君の、とても透き通るような声は覚えている。
「君は消えて良い人間じゃない」
とてもおかしい言葉だったが、私の心にはとても深く鋭く刺さったのだ。
私はより一層泣いた、私は消えちゃいけないのだと、君に言われたから。
まだ生きる意味があったのだと。
私は言う
「生きていたい私はどうすればいい?」
と。
君は言う
「生きていればいい。例え誰かに否定されても」
と。
私の身体に久しぶりに体温が戻った気がした。