【すれ違い】
僕が素直に言葉を吐かないのだから
きみはきみの言葉を作れないのだから
それは必然的に起こることで
解決方法は結局
僕が根負けしてきみに全てを捧げること
2024-10-19
【秋晴れ】
きみと出会ってユメのような時間が過ぎて
現実の決別から日を待たずに
ユメから現実になって
現実にもがいていたら
ヒーローみたいにきみが叩き起こしてくれた
大事なきみの記念日だって何も出来なかった僕に
晴れ渡る空の話を聞かせてくれたから
本当はずっと光を願っていたことに気が付けたから
衝動のままに動き出したら
霧がかっていた空気が澄んで
黄金に輝く晴れを知った
2024-10-18
【忘れたくても忘れられない】
大切にしているものは奪われるものだし
汚されたくない想いは貶されるものだから
本当に本当に好きになってしまったきみのことも
きみがくれたあのユメの様な時間も
誰かに見つかってしまう前に
忘れなくちゃいけない
だからずっと必死にあれから何年も
頭を振って消そうとしているのに
瞼の裏に焼き付いて忘れたくても忘れられないの
2024-10-18
【やわらかな光】
固く固く閉ざした扉
何にも入られないようにキツく閉めておいたはずなのに
いつからか徐々に光が入り込んできて
僕をそちら側へ誘ってくる
全部要らないと捨てたものも
必要ないと振り切ったものも
どうしてかその光はそれらを照らし出して
忘れないでとくすぐってくる
ずっと何年もそんなことされ続けたら
無視しないわけにはいかなくなって
扉に手をかけてしまったんだ
2024-10-16
【鋭い眼差し】
きっとききみに出会ったばかりのころは
僕もこうだっただろう
何も信用できないくせに
何にも背を預けることが出来なくて
ただ自分の立っている足場だけ
本物であってくれと願うばかりだった
そんな中で現れた救いの手なんて
直ぐに手を伸ばせないものだろう
でも今やきみにだけ背を預けて
あれほど僕を消そうとしていた日の光に
その視線を向けて
抗おうと足場を広げ始めるなんて
あの時は思っても見なかったな
2024-10-15